【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ22)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:40,027 hit

163話:ヒメ様といなかったページ22

。

窓際からの光で目が覚める…。
自分が寝ていた場所の隣か生暖かいから
誰か居たんだとすぐに分かる……。

春ちゃん以外いないけど…

『…何処？』

その姿が見当たらない…。
少しのことでもぐるぐると頭が回る。

『居ない…居ない……春ちゃん居ない…』

いつもなら書き置きなんか残していく
筈なのに居ない…。簡単に考えれば
忙しいなんて分かるはずなのに…。

春ちゃんのことになれば頭が働かなくなる…。
思考回路が回らなくなり…息苦しくなるのが分かる…

「…ここに居んだろ」

『…ッン…はるちゃっ…』

”ヤバイ”と思った時に春ちゃんの声が聞こえて
何も考える暇も無いまま乱暴に後頭部に手を回されキスをされる。”落ち着いて息をしろ”と言わんばかりに

しばらくして落ち着いたら春ちゃんは
背中をさすってくれた。

「居ない間に起きるとは思わなかったンだよ。
ゴメンな、ホットミルク飲むか？」

『飲む……』

サイドテーブルに置かれたホットミルクを
貰う。”熱いから気をつけろよ”と言う言葉に頷いて
ホットミルクを一口飲む

「ちょーどいい甘さだろ？」

『…美味しい』

「ハチミツは抜き。でも甘さは足りねぇのはキライって言うから甘めのミルク……だろ？」

”ちゃんと分量覚えてんだよ”と言う春ちゃんに
笑顔がこぼれる。春ちゃんは私の目元を親指で拭って
髪の毛を撫でてくれる。

「…寝てる時怖い夢でも見たかぁ？」

『…魘されてた？』

”気になった”とホットミルクを1口飲む春ちゃん。
私は少し考えてクスッと笑い。

『誰かが居ない嫌な夢を見た…』

そう言えば春ちゃんは少しバツが悪そうな顔をして
”悪かったなァ”と言って口付けをされた。

口の中には酷く甘いミルクの味がひろがった。