【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ14)

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155話:ヒメ様と野暮ページ14

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あれからまたぼーっと2人で月を見上げていれば
後ろから声が聞こえる。

「いいのか？今日は6月19日だぞ？」

「…あぁ、いいんだ」

マイキーはさっきも聞いたけど
皆が気になるんだろうでも…会いに行けないから。

そして…多分みんなと決別したのは
皆を不幸にしたくないから。
そこまで分からない程馬鹿ではない…

『……カクチョ～。お兄ちゃんにはお兄ちゃんの
考えがあるから』

「…あぁ」

シーと後ろを向きジェスチャーをする。
私は”一緒に幸せになる”より
”一緒に何処までも堕ちてく”方が性に合っている…。
から今のママで良いし後悔なんてない。

一つ言えば…”2人を私から取らないで”という所…。
春ちゃんとマイキーが居るから生きている様なものなのだから…。

「A…余計なこと考えるな…」

『……はーい』

マイキーは何も考えるなとまた私の視界を奪う。
それだけで直ぐに思考は止まる…。

「…そう、それでいい。
カクチョー、何かあったのか？」

「奥方と首領が一緒に居なくなったので三途が…
あと、急に居なくなられたのでみんな心配してました」

その言葉に私は笑いがこぼれる。
マイキーは呆れたようにため息をつく。

『春ちゃん…マイキーも大事に思ってるから…
あと…戻ろっか？』

マイキーはカクチョーにどうにかならないのかカクチョーを見るが
カクチョー達じゃどうにかならないらしく
見てみれば首を振られる。

「三途は…Aさんにしか
任せられません…」

「三途のことはAに任せた…
どうにかしとけ…」

その言葉に答えるかのように
”A何処だよ！”と言う声が聞こえる。
それが可愛くってくすくすと笑えば
周りは呆れたようにため息をつく。

このやり取りが出来るのだって今ここに居て
幸せだと思える所以だったりもする……。

「…行ってやれ」

マイキーはそう言っていつかの日のように笑う。
”マイキーも少し楽しんでるじゃん…”そう言おうと
思ったけど怒られるのでやめておいた…
なので代わりに

『行ってきます…お兄ちゃん』

自分のできる限り笑って…”幸せだよ”
と伝えておいた。伝わってるかなんて
分からないけれど……。