第112話 Misleading word ページ16
*
ド「佐野万次郎
クソわがまま、天上天下唯我独尊男
けどオレらはそのカリスマに惹かれてここまでついてきた
総長の決断に異論はねぇ！！！今日までお疲れ様でした！！！！
総長！！！！」
万「………ありがとう、ケンチン」
総長と副総長の言葉に戸惑いとざわめきは消えた。
静かに下を向いていたメンバー全員が上を向き、目尻に涙を浮かべながら「東卍！！」と何度も声を張り上げる。
万「東卍は今日で解散する！
どんな最高な時間だっていつかは終わる！！
それが今日なだけだ！
けど忘れんな！！
東卍はいつでもオマエらの心ん中にいる！」
俺たちの居場所は確かにここにあり続ける。みなそう言わんばかりに拳を天高く上げ、その居場所の名前をまた強く主張し続けた。
2006年3月8日。東京卍會は解散した。
その数時間後、各隊長、副隊長だけが名残惜しく残って話していた。
1番年上のスマイリーとアングリーが泣き続けている。それを少し可笑しく微笑みながら遠目で見ていると、ドラケンに名前を呼ばれた。
ド「天竺ん時のこと覚えてっか？」
貴「…ゴメン、いっぱいありすぎて
どれのこと？」
ド「オメーが銃の前に出てった自 殺行為のことだ！！」
貴「んー…いつか言われるかと思ってた……」
ド「マジであんなこと二度とすんじゃねぇぞ…！」
貴「痛い痛い痛いッ！！」
こめかみに拳をグリグリと押し付けられる。多分ドラケンは力加減してくれてると思うのだけど、それでも目に涙を浮かべられるぐらいに痛い。
ごめんて！と許しを乞うとスッと力が無くなり先程とは打って変わって弱々しい声で言われる。
ド「───…オマエだけは、死ぬな」
貴「……うん、ごめんね」
けどごめんね、ドラケン。私はあの時のことは少しも後悔はしてないよ。だからまた万次郎やドラケン、タカ。大切な人たちに同じようなことが起きれば性懲りも無く前に出るよ。
私の為に怒ってくれているドラケンが、エマと重なって見えてなんだか懐かしい気持ちになった。
貴「……ドラケン一緒に幸せになろうね」
ド「オイ、語弊が生まれる言い方はヤメロ
三ツ谷にとやかく言われんのオレなんだぞ」
貴「えぇ、なにそれ詳しく」
*
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てる。 - 初コメ失礼しました！最初は恋愛系かな？？と思っていて読んでいたらバリバリの感動系で深夜に声を上げて泣いてしまいました(T ^ T) (2023年4月11日 0時) (
レス) @page3 id: 01aa01ae14 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 更新楽しみに待ってます。泣 (2022年11月20日 22時) (レス) @page31 id: e007552609 (このIDを非表示/違反報告)
はむはむ(プロフ) - 更新楽しみにしております。 (2022年11月16日 12時) (レス) @page31 id: 9534e4617e (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐 - この小説大好きですっ！！もうめちゃくちゃ感動できます！！更新楽しみにしてまーす！ (2022年5月25日 19時) (レス) @page31 id: 8d5c2ab10a (このIDを非表示/違反報告)
no_(プロフ) - この作品がとても大好きです。更新されるまで待ってます。 (2022年5月15日 17時) (レス) id: c80cd65ba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あたた | 作成日時：2021年9月25日 18時
