【東卍】私の幸せ【三ツ谷隆】

第43話 Motivation ページ45

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貴「最近東卍で変わったことは？」


冬「変わったこと…
あ！新しい参番隊隊長が決まった！」


貴「…名前は？」


冬「稀咲鉄太って言ってた」


貴「どんな奴？」


冬「中身は知らねーけど外見は
金髪、メガネ、ピアス、色黒だった」



それを聞き、私の頭は警告するように数か月前に言われた場地の言葉をハッと思い出す。



"場「褐色に金髪、左耳にピアス
あーあとメガネもかけてたなァ」"



貴「…身長は万次郎と同じくらい？」


冬「あー…確かに言われてみれば…
───ってなんで知ってんの？」



"場「そいつには気をつけろ」"



本当に場地の野生の嗅覚には驚かされる。
感心すると共にそれを自分1人で背負い込んでるのに呆れてため息が出た。少しだけ苛立ちもした。

まるでオマエは万次郎止めることだけに集中しろと言われてるようだった。



冬「…もう質問ねーの？」


貴「稀咲鉄太は何者？」


冬「愛美愛主でH2年組まとめてたって言ってた」



…──てコトはだ、愛美愛主と抗争の後すぐに万次郎に交渉を持ち掛けたのか。無罪でパーちん助けるとかフザケたこと抜かした奴が新参番隊隊長ね。


その後の千冬の話によると参番隊は実質ほぼ元愛美愛主。総勢50人に膨れ上がり東卍の中で1番人数が多くなった。

ぺーやんは愛美愛主の下につくことはせず弐番隊に移動したらしい。あと新しく弐番隊にタケミっちが入ったとか。



貴「何考えてんだか…」


冬「Aならもう知ってんのかと思った」


貴「ウーン…今回は何も聞かされてないんだ
多分一虎が絡んでるから…」


冬「……なるほど…」



だが一虎が絡んでいるからこそ私は万次郎の傍を離れるわけにはいかない。

とりあえず稀咲については調べる。
絶対に何か企んでる。



冬「なー、もういいか？」


貴「ん。じゃあご褒美のヒントは連絡する」


冬「はー！？なんだよそれ！ズリィ！！」


貴「確証は言えないから調べてからね
話を聞きたい奴がいる」


冬「誰だそれ」


貴「それがご褒美になるかもしれない奴」


冬「……どういうコト？」



不思議そうに首を傾げている千冬をよそに私は久々にやる気に漲っていた。


芭流覇羅との決戦は1週間後のハロウィン。

それまでに稀咲とやらを調べてやる。





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