【東卍】私の幸せ【三ツ谷隆】

第26話 Determination ページ28

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パーちんが捕まった。
愛美愛主の長内をナイフで刺したらしい。

すぐに東卍の主要メンバーが武蔵神社に招集された。

エマは倒れたタケミっちの回収。
私はドラケンに呼び出されたので走って向かう。



万「オレはパーちんを助けたい」


ド「ハァ？テメェ、マイキー
何言ってんのか分かってんのか？」


万「ダチ助けてェのは当たり前だろ！」


ド「そういうこと言ってんじゃねぇよ！！
パーの覚悟を無駄にすんなって言ってんだ！」



その場に着けば既に話は進んでいて、今にも殴りかかりそうな総長と副総長と取り合さえている場地や三ツ谷。


パーちんを助けたい万次郎。
パーちんの自首した覚悟を尊寿するドラケン。

これは両者簡単に譲れないものだろう。



貴「2人共落ち着きなよ」


万「…は？なんでAがいンだよ」


ド「俺が呼んだんだよ、文句あっか？」


万「Aには関係ねェだろ！」


貴「落ち着きなって言ってんの」



万次郎の頭を軽く叩き、ドラケンから意識を逸らす。

万次郎を取り合さえている場地の顔が豆鉄砲くらった鳩のようで滑稽だった。多分ドラケンも三ツ谷もみんな同じ顔してると思う。

叩かれた本人はマジギレしてるけど。こわ。



万「…なに？Aも邪魔すんの？」


貴「邪魔するかしないかはこれから決める
……パーちん助けるってどうやって？」


万「知らねェ！けどパーが助かる！！」


貴「知らないってなんで？
万次郎、それ誰かに提案でもされた？」


万「………」


貴「罪を犯した人を無罪にするってそれ犯罪だよ
誰にそんな事そそのかされたの？」


「ごちゃごちゃウルセェ！！」



痺れを切らしたのか参番隊副隊長のペーやんが割って入ってきた。

そうか、当然ペーやんも万次郎と一緒でパーちん助けたい派か。同じ参番隊だし小さい頃から一緒だもんなぁ。



ぺ「パーちん助かるんだったら俺ァ何でもいい！
頼むよ！マイキー！！」


万「……ぺーやん」


貴「万次郎、ペーやん落ち───」


ぺ「落ち着けねぇよ！
落ち着けるはずねぇだろ！？」



ペーやんはマイキーにすがっている。
万次郎はそんな姿のペーやんを見てさらに見捨てられなくなった。

さっきぺーやん割って入ってこなかったら万次郎を冷静にできたかもしれないのに…



貴「(…あー、イライラする)」





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