第11話 Comfortable ページ13
*
時は流れ、私は小学六年生。
万次郎達は中学一年生へと進級した。
万次郎がいない校舎は正直とても快適だ。
兄が何か問題を起こせば何故か放送で私が呼び出される。休み時間何故か兄は頻繁に私の元へ顔を出す。何かと兄、兄、兄。
それらから解放された私は小学生最後の短い1年を謳歌しようと意気込んでいた。
心なしか先生方も私に優しい。「今までお疲れ様…ありがとう…」みたいな生暖かい目で接される。
「Aちゃん、遊ぼー!」
貴「今行くー!」
「一輪車のコツ教えて!」
貴「もちろん!」
あぁ、なんて楽しいんだ。
「Aちゃんここ分からないの…」
貴「これはこっち先計算すると簡単だよ」
これが学校生活というものか…!
「アン?テメェ、マイキーの妹じゃん」
貴「……………」
…だよね、分かってた。
学校から出たらそこはもう私にとって無法地帯。
小学六年生の女の子ではなく“マイキーの妹“として認識されるのだ。
どいつもこいつもマイキー、マイキー…
貴「やかましいッ!!」
私は"佐野A"というちゃんとした名前があるの!
絡んできた不良を回し蹴りで一発K.O.
そのあと殴りかかってきた輩もアッパーカット。
その次右ストレートからの飛び蹴り。
最近平和ボケしていたせいか頭にくるのが早かった。
いつもだったら相手に攻撃されるまで待ってたのに。
これでは正当防衛ではなくなってしまう。
貴「…万次郎に喧嘩するなって言ってるのに」
いや、今のは囲まれたから立派な正当防衛だし。
自分にそう言い聞かせながら帰路につく。
今日は稽古は無いが、自然と道場へ足が向かう。
風の音に耳を澄ませながら精神統一していると遠くから足音が近づいているのが聞こえた。
万「お、Aいたー」
貴「万次郎?どしたの?」
万「喧嘩した?」
貴「エ?」
万「
貴「…マジ?」
万「マジ♡」
黒龍ってあの結構有名な暴走族の?確かに思い出せば特攻服着てたような気がしなくもない。
……小学六年生を高校生4人が囲むのはどうかと思いますがね!?それはもう立派な正当防衛!絶対にそう!!
貴「万次郎のせいだよ!!!」
万「は?なんでだよ」
貴「正当防衛なんだよ!」
万「けどのしたんデショ?」
貴「のしたよ!なんか悪い!?」
万「んーん!なーんも!」
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わびすけ(プロフ) - あかさたなはまやらわさん» 原作、場地くんファンの皆様にご不快な思いをさせていたことになりますのでご指摘とても助かります!ありがとうございます!今後とも今作をよろしくお願いします。 (2021年10月31日 13時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
あかさたなはまやらわ - この作品最高です!で,気づいちゃったのですが…2話の場地くんを紹介するところで場地が馬地になってました,,細かくてすみません (2021年10月30日 22時) (レス) @page4 id: 5ef1823fc7 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 漆Pさん» 初めまして。そのように仰っていただけて嬉しいです!三ツ谷の登場回これから増やしていく予定ですので楽しんでいただければ幸いです。これからもどうぞ今作をよろしくお願いします! (2021年7月28日 8時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
漆P(プロフ) - 初めまして!小説拝見させてもらってます!毎回三ツ谷がカッコよすぎて読んでるこっちもドキドキしてます(*´v`*)こんな楽しいお話書いてくださりありがとうございます!無理なく更新がんばってください! (2021年7月27日 15時) (レス) id: 436ede0cdd (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるように頑張ります! (2021年7月16日 14時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2021年7月10日 21時