第9話 Without fading ページ11
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貴「万次郎、最近ケガ多くない?」
万「こんなんケガに入んねェ!」
貴「だったら私に手当お願いしないでください」
場「Aー、次オレな」
三「悪ィけどオレも頼むわ」
貴「場地と三ツ谷まで?本当にどしたの」
万次郎に武蔵神社に呼び出されたらこれだ。
みなさんは必需品ありませんか?
私の場合それは救急セットです。
貴「あーもうこれだけじゃ足りないや
家から救急箱取ってくるから待ってて」
三「じゃあ俺バイク出すわ
ケガも一番軽いし」
貴「ありがと、三ツ谷
助かる」
いくら救急セットを持ち歩いているとは言え少ないし簡易的なものだ。こんなに使うとは一体何をしでかしたんだコイツら。
インパルスに跨りヘルメットをかぶっていざ発進。
貴「あーーーきもちいーーーーー」
三「ハハッ、Aバイク乗んの好きだよな」
貴「うん!最高!!」
三「そんなに好きなのにバイク乗んねーの?」
貴「免許取れる歳になったらねー!」
激しいエンジン音。
風のように早いスピード。
素早く移り行く景色。
雷鳴のように走り抜けるのが好きだ。
何より真一郎の後ろに乗るのが好きだった。
初めて乗せてもらった記憶は色褪せることなく、今でも鮮明に覚えている。
衝撃的だった。
一瞬で知らない世界に連れて行ってくれるそれは世界は広いのだと教えてくれた。
私が生活しているのはほんの一部。
知らない都市がまだまだたくさんある。
真一郎の大きな背中に必死に引っ付いて。
三「A着いたぞ」
思い出に浸っていたらいつの間にか家に着いていたらしい。三ツ谷の声にハッと意識を戻し救急箱を取りに自分の部屋へ向かう。
貴「──っと、出る前にエマに伝えなきゃ」
お魚のいい匂い。今日の夕飯は魚か。
台所に行くとエマが鼻歌を口ずさみながら鍋をかき混ぜていた。
貴「あ、いたいた!エマ!」
エ「やっと帰ってきた!遅いよー」
貴「ごめんごめん
また出るから帰り多分遅くなる」
エ「えー!なるべく早く帰ってきてね!?
マイキーにも伝えておいて!」
貴「りょうかーい」
救急箱片手に三ツ谷の後ろに乗り、武蔵神社へ向かう。
やっぱりバイク気持ちいいな。
自由って感じ。
あれから真一郎のバイク乗ってないなぁ。
貴「…また乗せてくれるかな」
三「? A何か言ったかー?」
貴「んーん!なーんも!!」
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わびすけ(プロフ) - あかさたなはまやらわさん» 原作、場地くんファンの皆様にご不快な思いをさせていたことになりますのでご指摘とても助かります!ありがとうございます!今後とも今作をよろしくお願いします。 (2021年10月31日 13時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
あかさたなはまやらわ - この作品最高です!で,気づいちゃったのですが…2話の場地くんを紹介するところで場地が馬地になってました,,細かくてすみません (2021年10月30日 22時) (レス) @page4 id: 5ef1823fc7 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 漆Pさん» 初めまして。そのように仰っていただけて嬉しいです!三ツ谷の登場回これから増やしていく予定ですので楽しんでいただければ幸いです。これからもどうぞ今作をよろしくお願いします! (2021年7月28日 8時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
漆P(プロフ) - 初めまして!小説拝見させてもらってます!毎回三ツ谷がカッコよすぎて読んでるこっちもドキドキしてます(*´v`*)こんな楽しいお話書いてくださりありがとうございます!無理なく更新がんばってください! (2021年7月27日 15時) (レス) id: 436ede0cdd (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるように頑張ります! (2021年7月16日 14時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2021年7月10日 21時