【呪術廻戦】 お前は推しじゃないんだよ！！ 【五条悟】

推し38 ページ40

食べている女子高生が
まだヒメリちゃんと決まったわけじゃない


決まったわけじゃないが


怒り‥‥


殺意が止まらない


監視「はぁやっと追いついた！！
いい加減にして‥じ、呪霊？！？！」


『下がってください』


監視「は、祓うつもりですか？！
無理です！！あなたには呪力があっても！！」


『うるせぇ』


たった半日話しただけかもしれない


もしかしたらあの子から
見たら私は友達ですらないのかもしれない


それでも


『友達がやられたかもしれないのに
黙ってられるわけねーだろ』


私にとっては友達なんだ


呪霊はこちらに気がつくと
貪り食っていた腕を落とし


ベッタリと口周りに血をつけて
こちらにのそのそ向かって来る


コイツは


『"身体強化"』


"フル"で殺す


山を降ったときよりも呪力を
最大限に身体に流し込む


思いっきり踏み込むと
コンクリートが砕け地面から足が離れると


【ﾄﾞﾋｭｯ】という重い音と共に
足場が大きく凹むと同時に


一瞬で呪霊の目の前まで急接近し
思いっきり腹に拳を打ち込む


【ボコンッ！！！】と
大きな音が発せられると
呪霊は勢いよく吹っ飛んだ


だがこれで終わらせるはずがない


宙を舞う呪霊を更に追いかけ
かかとで蹴り落とし地面へと叩き落とした


【ぃい”だいイぃい？！？！】


呪霊は拳、蹴りを入れた腹部を抑えて
ボロボロと涙をこぼして泣いている


だが何も感じない


さっさととどめを刺すか‥‥


いや


もっと苦しませてからにしようか


【ごめ、ね】


『あ？』


【やく、そ‥マも‥れ‥ナクテ】


『‥‥何言ってんだおま【Aチャ‥ン】』


は？


なんで私の名前を


その時だった


私は呪霊が手に持っているものに目がいった


血で汚れているが見覚えのあるスマホ


そしてストラップ


途端に嫌な汗がでる


そんな‥はず‥‥


いや‥‥ありえないことじゃない


じゃない‥‥けど‥‥けど‥‥


私は震える手でスマホを取り出し
写真を取る


本来呪霊は写真には映らない


だが撮った写真には
目の前にいる呪霊がはっきり写っていた


‥‥あぁ


『ひめ‥‥りちゃん？』


こんな残酷なことがあるだろうか

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