昔話 1 ページ16
昔、最強と呼ばれた少女がいた。
その少女は、“ゴール・Ｄ・ロジャー”の死後、魂の抜けた死体のように無気力になり、小舟に乗り海に身を任せ、このまま死ぬも良しと、何でもない日々を過ごしていた。
長い間波に揺られ、やがて辿り着いたのは、ひとつの島。
そこには、人間は居ない代わりに狂暴な動物達がたくさん住んでいた。
中でも、“黒い狼”は群を抜いて強い化け物だと、他の島でも有名で。
私はその島で、襲ってくる動物を適当にあしらいながら、ただ、呼吸という作業を繰り返してた。
そんなある日、“黒い狼”とあったんだ。
その狼は、噂通り美しいほどの黒色で、明るいオレンジの瞳。
私はいつも動物をあしらう様にその狼にも攻撃してやろうと思った。
けれど、その狼は、私に襲いかかるどころか近付き頬をすり寄せてきた。
『…』
そこでさ、久しぶりの温かさに、思わず涙が溢れたんだよ私。
狼は少女になつき、少女は狼に沢山の話をした。
その吐き出す言葉のほとんどが悲しさだったけれど、それでも彼女の中の呪詛は徐々に減っていた。
んで、数年経ったら私もそこそこ元気になったから、人のいる島に行きたいって思い始めたんだよ。
『なァ、お前も一緒にいかねぇ？1人じゃ寂しいからさ』
そう言うと狼は初めて私の言葉に人間のように反応をした。
首をふるふると横に振って、否定の意を示した。
そして、突然、耳と尻尾の生えた“人”のような姿に変わっていく。
黒い長髪、オレンジの瞳、細い瞳孔、傷だらけの体、長く尖った黒い耳に黒い尻尾。
あァ、まるでミンク族みてぇだなって頭の片隅で思いながら、で唖然と狼を見つめた。
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無礼物(プロフ) - みいさん» ありがとうございます！嬉しいです〜！ただいま公開させていただきました！1話ずつのゆっくり更新ですが良ければご愛読ください〜！！ (6時間前) (
レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - めっちゃ面白くて大好きです！続編の4を見たいんですがパスワード教えてもらえますか？ (4月26日 17時) (レス) id: 8f5dfff377 (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - Rin'lanさん» ありがとうございます〜！！続きは修正中だから非公開にしてて、修正できたものから公開するようにしてます…！申し訳ないです。かなり遅いんですけどちまちま更新するので良ければ気長にお付き合いください！ (3月6日 5時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - 楽さん» ありがとうございます！！続きはあるんですけど手直し中でボロボロの状態なのでもう少しお時間頂きたいです…！すみません！楽さんのコメントでそのことをどこにも書いてないことに気づきました…！！書いておきます！本当にありがとうございます！ (3月6日 5時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
Rin'lan - めっちゃ面白いです！…続きってどうやって見るんですか？ (3月4日 15時) (レス) id: 3767ef094f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無礼物 | 作成日時：2018年2月18日 22時
