あなたの我儘を聞かせて (ページ39)

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マキノ、村長は気を利かせて
シャンクスとAを一緒の部屋にした

『ホンゴウに聞いてこなくちゃ…
シャンクス、ご飯を貰いに行くついでに着いてくる？』

「あ…いや A行ってこいよ」

『もう、シャンクスかっこ悪い』

「は……、？」

『どうするの？私を見てないうちに
また怪我して他の男に乗り移っていたら』

「いやAなら乗り移ら…」

『だから、着いてきてって言ってるの分からない？』

「ルフィと顔合わせちまうじゃねえか」

『なに、赤ちゃん返り？
カッコ悪い船長のご飯取ってきてあげる』

ガチャ

ルフィの「絶好だ！」に大きなダメージを
受けていたシャンクスは酷く落ち込んでいた

「大変だな…まあヤケ酒の介抱は俺がやるよ」

『副船長が盗み聞きとはやらしいわね
さてと…代わりに着いてきてくれない？』

「ふっ、いいぜ」
ベックは乗り気にAと一緒にホンゴウの所へと
着いて行った。

「ん？どうしたんだ」

『風呂貰ったから診て貰おうと思って』

「さてはお頭まだ落ち込んでるんだな
ま、起きたら治るだろうけどよ…

そういやァ…目はどうだ」

『眼帯のおかげで大分良くなったけど
たまに痛むわ

言わないでね、
シャンクスに言うと更にヤケ酒増して
出港所じゃなくなるわ』

「まァ何か異変があったらすぐに言えよ
飯はソコな」

『ありがとう、じゃあ後は頼んだわよ〜』

Aはホンゴウとベックに手を振ると自室に戻り
夕飯をテーブルの上に置いた

「なんだ、治療か」

『ほら心配なんじゃない
いただきますっ…ん、これシャンクスの分ね』

気の所為だろうか？
シャンクスのお皿にはいつもより多めにご飯が
乗っていた