あなたの我儘を聞かせて (ページ34)

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「A！武装色使えるか」

『もちろん』

「魔王の防御を下げるうちにお頭は
直接攻撃してくれ！！！！」

「あぁ…」

辺りはチリチリと燃え始めていた
血の海なのか炎の海なのかは分からなかったが
少なくとも今はいい状況ではなかった

ウタは魔王に取り込まれ永遠に歌っている
意識なんてものは存在していなかった

「A！ライム今だ！」

スネイクの声掛けによりライムとAは
攻撃を仕掛ける

ライムはお得意の電撃攻撃で
そして、Aは武装色で魔王の防御を削った

「「「「お頭ー！！！今だー！！！」」」」

赤髪海賊団の掛け声に駆られながら
Aは不安を積もらせていた

「心配か、お頭が」

『こんな時に限って思い出してしまったの
大丈夫、大丈夫よねシャンクスなら』

「あぁお頭ならあの魔王を倒せる
今のうちにレッドフォース号へ行くぞ」

ベックはAの手を掴みレッドフォース号へ
連れていこうとした

「あっ、おいA！！」

『ベックごめんなさい、わたし、私
シャンクスを迎えに行くっ、』

炎の海に飛び込むようにAはシャンクスの元へ
一直線に走っていった

まだ攻撃を仕掛けていないとも知らずに

「グオォォォオッ！」

「ハーーーッ！」

シャンクスの覇王色の覇気により魔王はふらつき始め
遂に魔王は赤髪海賊団により倒された

『シャンクス〜…？』

「まだ逃げてなかったのか」

『よかった、倒したのね』

ドドドドッ…ババババーーーーーーンッ！

Aがシャンクスの方へ駆け寄ろうとしたその時
凄まじい爆発音と共に炎が吹き上がった

街は爆発により吹き飛ばされ辺り一面は瓦礫塗れ

「Aーーーーーーーッ！！」