あなたの我儘を聞かせて (ページ33)

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悲劇の歌ページ33

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ウタは観客のリクエストを次々とこなしていき
喉を枯らす所か物凄く楽しんで歌っていた

「A、そろそろウタのところに行くか」

『そうね時間も時間だし…』

「どうしたんだ？らしくねえぞ」
シャンクスの言う通り先程からAは
辺りをキョロキョロしていた

最初はウタを探しているのかと思ったが
小刻みに手が震えていた

『ごめんなさいっ、
只者じゃない嫌な予感がするの』

「そうか…俺の後ろに隠れてろ
何かあっても俺が守る」

逞しいシャンクスの背中を前にAは
ウタの元へ行こうとした

「〜〜〜♪♪」

とある“歌”を口ずさむと一瞬で周りは黒いナニカに
包み込まれ黒いナニカと共に魔王が現れた

『っっ、しゃっ、シャンクス……』

魔王から放たれたビーム光線を弾く

「A！お頭ー！！！」

「今すぐそこから逃げてくれ！！」

シャンクスはAの手を引っ張り会場から出ようとする
が、威力とスピードを増したビーム光線が街全体に
放たれ破壊している影響で吹き飛ばされてしまう

「A！！」

赤髪海賊団はあの魔王に戦うつもりだ
それならば…

Aは腰から刀を取り出し構えた

「よせ、戦わずに逃げろ！」

『戦力はあった方がいいでしょう
心配しないで私は脆くない』

魔王は次々とビーム光線を放ちながら
戦士達を召喚させ、住民や観客達を巻き込んだ