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△20 もしかして:恋 ページ21

「恋ってなんだろう」




善逸は「急にどうしたの?」と笑った。


その日は、奉公先のお嬢さんの葬式だった。

手元には毒の瓶が転がっていたみたい、他殺でないのは誰から見てもわかった。


……「ほら、あの子、すごい仲睦まじい恋人がいたでしょ?浮気されちゃったらしいわよ。
かわいそうに」……


そう、近所のおばさんたちがヒソヒソ言ってるのを聞いた。


「誰かに裏切られたからって、毒を飲んじゃうような……そんな感情、わたし、わからないよ」


誰かをとくべつに好きになるって、どういうことだろうと思った。




「俺が教えてあげようか、Aちゃん」


俺が恋を教えてあげる。




△▽




寝つけない夜はひさしぶりで、水でも飲みに行くかって布団を出た。4人で暮らすには有り余る屋敷は、迷宮みたい。



台所に行く途中、どこからか風を切る音が聞こえてくる。


わたしはそれが何なのか知っている。
素振りの音だ。






月あかりのしたで刀を振るう横顔を見て、わたしのなかの電流みたいな痺れは、雷鳴は、いっそう大きくなる。




「……善逸、善逸!」



たまらなくなって、草を蹴って、坂をおりる。



善逸は刀をおろして、
「……カッコ悪いところ見せちゃったね」
って眉をさげて、恥ずかしそうに笑う。



ううん、カッコ悪くなんかない。弱音吐くくせにげぼ吐いて泥かぶって努力する善逸は、すごく、すごく。



抱きついた体はありえないくらい火照ってて、手からはマメが潰れて血が垂れていて、それだけで、どんな風に修行していたのかがわかった。だからわたしは我妻善逸がすきなのだ。

△21 推しが下品なこと言うと興奮する→←△19 いっぱいちゅき



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なーこ - ほんっとにこのお話大好きです!!定期的に読みたくなってまた読みに来ました!!!!最高です!!どの作品よりも好きです!こんな素晴らしい作品を作って下さりありがとうございます!!! (2022年12月12日 20時) (レス) @page47 id: 9b97fff7dc (このIDを非表示/違反報告)
めがね - この作品何回読んでも何回もときめくから不思議だと思います。好きです (2022年10月18日 1時) (レス) @page47 id: cb7157b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - あっ、_:(´ཀ`」 ∠):グハッ (2022年8月25日 17時) (レス) @page47 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
カノカノ(*´∀`*) - 元々、鬼滅の刃の作品はあまり、見ないけど、私が見てきたなかで、1番好きです!他の作品なども、頑張って下さい! (2021年4月10日 15時) (レス) id: fb067314f3 (このIDを非表示/違反報告)
Links - はーーーい!499を500にした(いちおー)女の子のLinksちゃんだお☆........すいませんふざけました。とってもいい話ですね!僕は感動しました。それで感動しまくって発狂してたら親に煩いと怒られました(笑)他の作品も楽しみにしています! (2020年5月7日 0時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:間宮 | 作成日時:2020年2月16日 19時

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