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△19 いっぱいちゅき ページ20

「Aは休憩だ」





さきに屋敷に戻されたわたしは、差し入れを作る。じいちゃんはこうして、わたしのワガママにこたえて稽古をつけてくれてるけど……
体力も骨格もフツーな女の子のわたしに、鬼狩りになるのを望んでないのは、なんとなくわかった。


もうあちこちが痛みだして、今日また刀を握るのは無理だろう。精神論とか、そんなんじゃどうにもならない疲労や現実が、突きつけられる。







夕飯を終えると、じいちゃんに呼ばれた。

雷の呼吸の修行に耐えられそうにない、女のか細い足に、湿布を貼ってくれる。




「A、なぜそこまで無理をする?」


「……無理をするだけの、理由があるから」


「善逸か」



あまりにも想像通りなんだろう、じいちゃんは笑う。



「……修行中に倒れて、頭から血を流した善逸を、獪岳が運んできたとき……お前のあわてようと言ったら、すごかったな」


「やーん、恥ずかしい」



一晩中、善逸の手を握りつづけた。何にも手につかなかった。なんでもないように目を覚ましたとき、やっとマトモに息ができるようになった。自分より大切な誰かができちゃうなんて厄介だけど、できちゃったもんは仕方ない。



善逸が鬼狩りになったら、またあんな姿になるときが来るかもしれない。だから強くなりたいと思った。




運ばれてくるあなたを待つだけで、何もできない女なんて、嫌。嫌だよ。そんな女はふさわしくない。わたしは胸を張れるような、あなたのお嫁さんになりたい。

△20 もしかして:恋→←△18 本能VS理性(笑)



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なーこ - ほんっとにこのお話大好きです!!定期的に読みたくなってまた読みに来ました!!!!最高です!!どの作品よりも好きです!こんな素晴らしい作品を作って下さりありがとうございます!!! (2022年12月12日 20時) (レス) @page47 id: 9b97fff7dc (このIDを非表示/違反報告)
めがね - この作品何回読んでも何回もときめくから不思議だと思います。好きです (2022年10月18日 1時) (レス) @page47 id: cb7157b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - あっ、_:(´ཀ`」 ∠):グハッ (2022年8月25日 17時) (レス) @page47 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
カノカノ(*´∀`*) - 元々、鬼滅の刃の作品はあまり、見ないけど、私が見てきたなかで、1番好きです!他の作品なども、頑張って下さい! (2021年4月10日 15時) (レス) id: fb067314f3 (このIDを非表示/違反報告)
Links - はーーーい!499を500にした(いちおー)女の子のLinksちゃんだお☆........すいませんふざけました。とってもいい話ですね!僕は感動しました。それで感動しまくって発狂してたら親に煩いと怒られました(笑)他の作品も楽しみにしています! (2020年5月7日 0時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:間宮 | 作成日時:2020年2月16日 19時

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