善逸とガチ恋したいヤツちょっと来い【鬼滅の刃】

△36 逆ハーは好きですか？ ページ37

最終選別をくぐりぬけたわたしと善逸は、炭治郎、伊之助、禰豆子ちゃんと出会った。



那田蜘蛛山での任務を終えたわたしたちは、今日も蝶屋敷の道場で「機能回復訓練」をがんばるぞい。



信じらんないことに、炭治郎は夕飯のあとにも修行を始めた。


そのカッコいい背中をわたしたちも見習おう！と、ぶんぶん首を横にふる善逸と伊之助を引っ張り出してきた。



最初こそ渋い顔をしていたけど、最後にはわたしより汗びっしょりになっていた。


なんだかんだ言ってふたりは根が真面目で、そんなところが好きだな。





全員汗だくだし、お風呂に行こうか、という話になったとき、

「おい知ってるか！！」

と、伊之助が、わたしと善逸と炭治郎の顔をグルリと確認すると、にやっと笑った。



「柱ってヤツになるとな、トクベツな風呂使えるらしいぞ！！！」



「へぇ」「ふーん」と、反応のうすいわたしたちに、伊之助はきれいな顔をしかめる。



「行こうぜお前ら！！」


「やだよ！！！
ばれたらしのぶさんに何を言われるか…」
と、善逸が身震いする。


陶器みたいなおでこに青筋をたてて、シュッシュッと空中に鋭いジャブを決める様子が頭にうかんだ。とても興奮する。



「行こっかな、どんなのか気になるし」


「さすが子分！！」
とか言ってるけど、なった記憶はないからね。



「こんなチャンスめったにないじゃん、ばれなきゃいいんだって」


「俺はふつうの風呂に入るからなー」
と、一抜けしようとする炭治郎の肩を、善逸がつかんで止める。



「Aちゃんと猪を風呂場にふたりっきりにしたら、あ、あれがああなって、そうして……みたいなことになるだろが！！」


「なるか」


「妄想力たくましいな」


「伊之助×Aにさせてたまるか！！
炭治郎も来て！！！護衛要員で！！！」

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