△35 ツンツンツンデレ ページ36
後日談。
わたしと善逸と獪岳で鬼を倒した朝……
奇跡的にみんな食われていなくて、無事助けることができた……
三人そろって寝坊した。
何も知らないじいちゃんに布団をばっさばっさされて、畳に投げ出された。こんな師範いる?
「……善逸、あの子と付き合ってたんでしょ」
遅めの朝ごはん、たくあんを食んだ善逸が不機嫌そうに目をほそめた。
「なに、急に。Aちゃんは俺がほんとに童貞だったか確認したいの?」
ツンツン善逸降臨。
「どーせ俺はモテませんからね」
と、ぶちぶち言ってる辺り、地雷のうえでタップダンスしちゃったのが原因みたい。
「付き合ってなんかなかったよ……
一方的に好きだっただけ。
ていうか、俺が16年生きてきたところで女の子が振り向いてくれたことなんてなかったし……
ただひとりを除いて」
言って、目の前にすわってる女を見つめる。
蜂蜜を煮詰めたみたいなひとみが、焦がれるような熱を帯びてる。
「みんな男を見る目がなかったんだね」
「そんなこと言ってくれるのAちゃんだけだよぉ」
と、箸をおいて抱きついてきた。
「ヤキモチやいてたんだ?」
と、うれしそうにわたしの顔をのぞきこむ。
なんだかイライラしてきたよだーりん。
「あーあ。これからもこういうのばっかりなんだろうなぁ、善逸って移り気だから」
「ハァアーン!?事実だけど!!」
と、否定しない善逸。しなさい。
「そんな善逸だから、わたしは善逸の女の子としてふさわしいように、乗り換えられちゃわないように、絶え間なく努力してるの」
強いひと、かっこいいひと、たよりがいがあるひと、探せばゴロゴロいる世の中だけど、わたしはいつもただひとりを選んでる。
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なーこ - ほんっとにこのお話大好きです!!定期的に読みたくなってまた読みに来ました!!!!最高です!!どの作品よりも好きです!こんな素晴らしい作品を作って下さりありがとうございます!!! (2022年12月12日 20時) (レス) @page47 id: 9b97fff7dc (このIDを非表示/違反報告)
めがね - この作品何回読んでも何回もときめくから不思議だと思います。好きです (2022年10月18日 1時) (レス) @page47 id: cb7157b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - あっ、_:(´ཀ`」 ∠):グハッ (2022年8月25日 17時) (レス) @page47 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
カノカノ(*´∀`*) - 元々、鬼滅の刃の作品はあまり、見ないけど、私が見てきたなかで、1番好きです!他の作品なども、頑張って下さい! (2021年4月10日 15時) (レス) id: fb067314f3 (このIDを非表示/違反報告)
Links - はーーーい!499を500にした(いちおー)女の子のLinksちゃんだお☆........すいませんふざけました。とってもいい話ですね!僕は感動しました。それで感動しまくって発狂してたら親に煩いと怒られました(笑)他の作品も楽しみにしています! (2020年5月7日 0時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:間宮 | 作成日時:2020年2月16日 19時