いつか、一つに ２

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side ドクター

独特な血の匂いと埃の舞う音...

その２つが五感に張り付き、僕は目を開けた

目の前には首元にくっきりと指の形をした痣の付いているファル

びっくりして近寄ろうとすると、急に痛んだ首の後ろ

その痛みで思い出した

ド「僕、ファルに...









“助けてもらったんだ”」

あの時、取り乱して周りが見えず、ただ苦しいだけの空間だった

一度気絶させ、その苦しみから解放してくれたのは紛れもないファル

そこでようやく気づいた
今の周りの状況に

僕が倒した二宮さん

それと大野さん

それに、松本さん、櫻井さん、相葉さんもいる

皆、大野さんの友達

なんでこうなっているかは分からないけど、取り敢えず、JUMPとCHANGEが大野さん達と戦っていることだけは分かった

僕は...

どっちに付くべき？

生憎、近くにいる大野さん、ノビ、ソニックハンターには僕が起きたことには気付いていない

その時、大野さんがこっちに向かって来た
すごい速さで

大野さんの眼中に僕はいない

...となると、残るはファル

S「ドクターが！」

ソ「ファル！」

まだ３人は僕に気付いていない

でも１つだけ、分かったことがある

今回、僕の敵にあたるのは









大野さんだ

だから僕はファルと大野さんの間に出て、ファルを守る

((ﾊﾟｼ

ド「っ！」

大「侑...李？」

S「ドクター！？」

ド「ごめんなさい、大野さん
僕の敵は貴方です」

ソ「ドクター...」

大「ファルコンJrは君のこと、気絶させたんだよ？
なんで庇うの？」

ド「ファルは、僕のためにしてくれたんです
だから、庇って当然です！」

大「侑李はいつから、オイラの言うことが聞けなくなったんだい？
あんなに教えてあげたって言うのに」

ド「それは...」

ソ「何が教えてあげただよ！
ファルのこと殺そうとして、お前が教えられることなんて何も無いだろ！」

え、？
あのファルの痣は大野さんがやったの？

大「殺そうとなんてしてない
ただ、堕としただけ」

嘘、でしょ

ド「ふざけないで下さい！」

((ﾄﾞﾝ

大「痛いなぁ、急に突き飛ばさないでよ
おかげでオイラ、尻もちついちゃったじゃん」

そんなの、どうでもいい

ド「ファルは僕の大切な友達で、仲間です
その仲間を傷つけることは、例え師匠の貴方であろうと、決して許しません！」

大「それが侑李の考えなら...
受けて立つ、かかって来なさい」

僕の前の師匠は確かに大野さんだ

でも、今はコマンダー

だから

ド「行きます！」

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