俺、好きかも ym×ar (ページ30)

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二十九ページ30

side 山田

大ちゃんの前でテストを受けていた俺に、大ちゃんの苦しそうな呼吸が聞こえてきた

圭人から教えて貰った英語ってだけあって、問題は解き終わっていた

保健室、行った方がいいよね

手を挙げて先生を呼び、状況を説明すると、連れて行ってあげて欲しいと言われた

山「大ちゃん」

有「やまだ、？」

山「辛いでしょ？
保健室行こ？」

少し考えてから、素直に頷いてくれた

大ちゃんを背中に乗せて教室を出る時に、知念がこっちを見たから目配せして保健室に向かった

有「はぁ、はぁ
...けほ、」

山「もう少しだからね」

だんだんと苦しそうにしていく大ちゃん

((ｶﾞﾗｶﾞﾗ

山「先生」

保健医「あ、大貴？
ベッド空けるから、寝かせてあげて」

山「はい」

有「やまだ...」

山「ん？」

有「テスト...ごめんね」

山「圭人に教えて貰ってたから平気だよ
今は自分の心配して！」

ベッドに寝かせて、体温を測ると38度あった

保「あらら、帰る？」

有「((ﾌﾙﾌﾙ」

保「やっぱり8掛けは嫌だよね...
ならテストはここで受けて
山田くん、だっけ？」

山「あ、はい！」

保「ありがとね、運んでくれて」

山「あ、いえ」

保「テストもあと10分で終わるし、あの過保護たちもすぐ来るだろうけど、少し大貴といてあげてくれない？」

山「はい！」