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第三話 ページ6

雪奈side

二度の所作で、彼はこちらの意図を見抜いてしまっていた
居場所を誤魔化せるのもそろそろ限界だろう
その間に、彼のことを見極めなければならない

雪奈(彼は一体何者なのだろう?並外れた剣術と体力の持ち主であることは先程の動きでよくわかった。もし外部の者であれば、結界に阻まれてここまでは入り込めないはずだけど・・・)

そう考えてた途端

?2「なるほど。一度見失った忍びを見つけ出すのは、さながら、山中に隠れた木の葉を見つけ出すがごとし、というが、眼前の敵の動きに気を取られ、周囲への警戒を怠るのは八瀬姫を守る忍びとして力不足といえなくもないな。」
雪奈「ーー!?」

刀を構え、振り返りざま声のする方を斬り付けようとしたが

雪奈「くっ!」

それよりも、冷えた刃を喉元へ突きつけられる方が早かった

?2「もし俺たちが本物の刺客であれば易々と里に侵入し、八瀬姫の下までたどり着いていたはずだ。修行が足りん、と言わざるを得んな」

抜き身の刀を構えたまま冷たく言い放ったのは、艶やかな黒髪の青年だった

雪奈「く・・・!」

反論の言葉が出てこない
二人がかりとはいえ、後れを取ったのは本当のことだから
やがて背後の茂みの中から最初に襲ってきた男が姿を見せる

?1「よく言うぜ。ずっと隠れてただけのくせに格好つけやがって」
?2「忍びの者に真っ向勝負を挑むなど愚の骨頂だと判断したから、最善の策を講じたまでの事」
?1「それが格好つけてるっていうんだよ。俺が引き立て役みてえじゃねえか」

そう言ったあと、彼はこちらへと向き直りこう告げる

?1「お前、動きはまあまあだったが、攻撃に重みがないんだよ。あと、仲間がいるって事を想定できなかったのは失態ってやつだぜ」
?2「俺たちが敵ではなかったことに感謝するんだな」
雪奈「・・・面目ありません」

彼らの言葉を聞くと、どうやら八瀬の里に害をなす者ではないのだろうけど・・・

雪奈(もし姫を狙う刺客だったら、今頃は里に侵入されてしまっていたはず。判断の錯誤、つまり腕が未熟と評されても致し方ない)

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倉野柚稀(プロフ) - アリスさん» うん(*^^*) (2014年3月6日 0時) (レス) id: 212cb77ac7 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 倉野柚稀さん» 了解♪柚稀でいいのかな? (2014年3月6日 0時) (携帯から) (レス) id: 6e1daa70be (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - アリスさん» うちのことは下の名前で呼んでもいいから(*`∀´*) (2014年3月6日 0時) (レス) id: 212cb77ac7 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 倉野柚稀さん» うん!よろしく〜 (2014年3月6日 0時) (携帯から) (レス) id: 6e1daa70be (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - アリスさん» 了解した!じゃ、お言葉に甘えてタメで話すね(*´∀`*) (2014年3月6日 0時) (レス) id: 212cb77ac7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:倉野柚稀 | 作成日時:2014年2月26日 1時

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