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第三十七話 ページ40

雪奈side

琴浦爺「・・・まあまあ、皆、待ちなさい。里に帰るとはいっても、もう日も沈んでしまっておるじゃろう。大阪の方でも何やら騒ぎが起こっておるようじゃし・・・今夜は、ここに泊まっていったらどうじゃな?」

琴爺はここから去ろうとする皆を止めた

千歳「何言ってんだよ。鬼の頭領相手に追いはぎをやらかす命知らずなんているはずないだろ」
汐見爺「・・・万が一、という事もある。年寄りの言う事は聞いておくものじゃよ」

汐爺の言葉に秦さんは納得したような表情をする

秦「そうですね。私は別に、今すぐ里に戻らなければならないというわけではありませんし。もし差し迫った事情があるのなら帰郷を急ぐのも仕方なき事と思いますがーーそうでなければ、翁達のお言葉に甘えては?」

秦さんの言葉に、千歳と千耶は少しの間考え込むそぶりを見せたが、やがて・・・

千岳「俺の方は、急いで帰らなきゃならないってわけじゃないがーーお前たちはどうなんだ?どうしてもっていうんなら、事情を話して、先に帰らせてもらってもいいと思うが」

千岳さんは二人に訊ねると

千歳「・・・俺もまあ、一晩帰りが遅くなったところで問題はねえけどさ」
千耶「そうだな。それに先程、絢華に明日稽古を頼んだから断るわけにはいかない。一晩だけ、厄介になる」

二人はここに泊まることに決めたようだった

琴浦爺「今夜は、賑やかになりそうじゃの。若い者と飲むのも久しぶりじゃわい」
月島爺「あんたは飲みすぎだ。健康の為、酒を控えろと里の若い者にも言われておるではないか?」

琴爺は酒を飲むことにしか頭にないようだ

千歳「・・・で、俺達は爺さん方の長話に朝まで付き合わされるってわけだな。ま、たまにゃいいか」

十鬼衆の皆は、とりあえず一晩ここに泊まっていく事にしたらしいけど・・・

雪奈「あの・・・姫?お顔の色が優れないようですけど、大丈夫ですか?」

姫の顔は、まるで紙のように蒼白になってしまっている

千羽「・・・ちょっと疲れてしまったみたい。私は、先に休ませてもらうわね」
雪奈「部屋までお送りします」

私は姫を送ろうとしたが

千羽「そんな・・・いいのよ。せっかく他の頭領たちが来ているんだし、色々話を聞かせてもらいなさい」
雪奈「いえ、お送りします。姫に伺いたい事もありますから」

私はそう言って、姫を部屋までお送りする事にした

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倉野柚稀(プロフ) - アリスさん» うん(*^^*) (2014年3月6日 0時) (レス) id: 212cb77ac7 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 倉野柚稀さん» 了解♪柚稀でいいのかな? (2014年3月6日 0時) (携帯から) (レス) id: 6e1daa70be (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - アリスさん» うちのことは下の名前で呼んでもいいから(*`∀´*) (2014年3月6日 0時) (レス) id: 212cb77ac7 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 倉野柚稀さん» うん!よろしく〜 (2014年3月6日 0時) (携帯から) (レス) id: 6e1daa70be (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - アリスさん» 了解した!じゃ、お言葉に甘えてタメで話すね(*´∀`*) (2014年3月6日 0時) (レス) id: 212cb77ac7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:倉野柚稀 | 作成日時:2014年2月26日 1時

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