自暴自棄少女

十滴 ページ11

『あの、無惨って誰ですか？』

実｢鬼の産み親見てぇな存在だァ。つまり、俺達が倒す親玉。｣

御｢Aを無惨から守るだけではなくて、その無茶も見て欲しいな。その腕の傷を見てたら、先代みたいに倒れそうで怖いからね。｣

『ギクッ！』

うんともすんとも言えない所を御館様につつかれてしまった。不死川さんもじっとこちらを睨み｢確かにやりかねない｣と言いたそうにため息を吐かれる。

実｢はい。御館様の命なら喜んで。｣

御｢ふふ、よろしく頼んだよ。実弥｣

そうして、私は不死川さんの継子になった。本当は、師範の呼吸と同じものを習うが私は、例外だった。どちらかというと、師範より監視役の方が響き的に当てはまるかもしれない。

実｢さて、これからお前と俺は師弟関係だァ。明日から厳しく修行すんぞ！｣

『はい。よろしくお願いします師範』

この日から、私の救世主様は師範へと変わった。

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