九滴 ページ10
『手当ありがとうございました!』
し「いえいえ。怪我には気をつけてくださいね」
実「じゃあ、御館様の所に行くぞ」
怪我には気をつけてと言われたものの、きっとまた怪我をするだろう。このことをこの2人に言ったら、怒られるから言わないが…
日が傾き始めた頃に、屋敷に着いた。
実「大丈夫だと思うが、無礼のないように頼む」
『はい。』
不死川さんがここまで言うのだ、きっととても尊敬されているのだろう。
屋敷に入り、御館様という方を待つ。
御「待たせてすまなかったね。実弥にA、元気そうで何よりだ。」
実「いえ。親方様におかれましても御創建で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます。」
『(不死川さん、そんな丁寧な言葉遣い出来るんだ…)』
なんて失礼なことを思っていると御館様がこちらに目を向ける。
御「ところで、Aの呼吸についての話をしようか。Aの呼吸の特徴を教えておくれ。」
なんて心地よいお声の持ち主だろう。初対面の私でもこの人を好いてしまう。
『は、はい。私の呼吸は、まず血を使います。それで、切った時辺りが真っ赤に染まり、相手を困惑させるような能力があるようです。』
御「そうか。それで腕を怪我しているんだね。…うん、はるか昔にそれに似た呼吸があると聞いたことがある。だが、その剣士は、あまりにも血を使いすぎて継承者が絶えたらしい。」
実「御館様、疑問なのですが、血を流してまで戦う利点があるのですか?」
御「そうだね。確かに自分を犠牲にしてまで戦うのは効率が良くない。けど、利点はあったようだよ。それは、無惨の場所に近づける。」
実「無惨の!?それなら、奴を倒すのも…」
御「ああ、そういう事だよ。だから、実弥。お願いがあるんだ、Aを傍に置いて、無惨に狙われないように修行して欲しいんだ。まあ、いわば継子にして欲しい。」
そう言って、御館様は、微笑みかけた。
138人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚木夏紗 - 二十二滴の話が非表示になってますよ!!話が飛んでしまいます!! (2020年3月9日 5時) (レス) id: 73f9f96d98 (このIDを非表示/違反報告)
ショコ(プロフ) - すみません、二十二滴の話が非表示になってますよ (2020年3月8日 19時) (レス) id: 46d689b6ff (このIDを非表示/違反報告)
きらー(プロフ) - 蒼さん» 勉強不足でごめんなさい!ご指摘ありがとうございます! (2020年2月11日 9時) (レス) id: 076b2bbeaf (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 全集中の呼吸を誤解されているようです; 刀から実際に水が出ているのではなくて、技の動きなどからまるで水のように見せているだけなのです! (2020年2月10日 22時) (レス) id: 26deb3f74c (このIDを非表示/違反報告)
きらー(プロフ) - 夢世_yumese_さん» ありがとうございます! (2020年2月10日 20時) (レス) id: 076b2bbeaf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きらー | 作成日時:2020年2月9日 22時