兎と仔犬 (ページ26)

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JH side
※JKとAちゃんが高校生の時のお話です

JK「ねぇ…話聞いてる？」

「ごめん、聞いてない」

JK「ひどっ。ていうか、何してんの？」

「勉強。これ読んでレポート提出しなきゃ」

JK「うわぁ、日本語…」

ジョングクの隣からAの読んでいる本を覗くと、平仮名や漢字がずらーっと並んでいる。

JH「高校の勉強？」

「そうです。提出期限迫ってて…やばい」

Aは日本の通信制の高校に通っている。

日本の高校を卒業するのが、ご両親との約束らしい。

JK「A～これ見て」

「ごめん、今見れない」

JK「A、今日事務所寄って帰る？」

「…………」

JK「ねぇ、A～」

RM「ジョングク、Aの邪魔するなー」

隣に座ってスマホをいじってはAに話しかけ。素っ気ない返事をされると、またスマホをいじり…を繰り返すジョングク。

構ってもらえなくて不貞腐れている。

可愛いやつだな。

JK「もう、俺と同じ高校に通えば良いじゃん…」

「なに？」

JK「高校転入すれば？留学してきた人だっているし」

一緒にジョングクとAが黄色い制服を着て通学…

うん。癒しだ。

「でも、日本の高校卒業するのがお父さんとの約束だし」

JK「そんなの大人になってでも大丈夫でしょ。今が大切だって。学校終わったら屋台寄ったりカフェ行ったりできるんだよ？」

食べ物で釣ろうとしているジョングクだけど、活動している以上、そんなことをしている時間はないんじゃないかな？

「それ最高じゃん！」

JH「単純か」

Aもその気になってきたらしくて、2人できゃっきゃっとスクールライフの妄想を語り合っている。

そんな2人の様子を見て、ユンギヒョンがニヤニヤしながらやって来た。

SG「ジョングク、よく考えてみろ。Aの制服姿だぞ？他の男の目に入らないわけない。クラスが違ったら別行動だし、Aに友達もいっぱいできる。女も男も。それで良いのか？」

「え！いい！！」

「友達」のワードに目をキラッキラ輝かせるAに対してジョングクは…

JK「やっぱりダメ！！家で勉強してて！！」

「はぁ！？さっきと言ってること違うじゃん！！」

言い合いを始める2人を見て、ユンギヒョンはケラケラと笑っている。

ジョングクとAが同じ高校に通う夢は叶わなそうだ。