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「ちゃん、ご飯行こう。」
撮影終わり、そそくさと帰ろうとしていると大ちゃんに捕まった。
「あーごめん、ちょっと寝不足でさ。お酒とか飲めないしまた今度にしよ！」
「じゃあ俺ん家でいいよ、泊まってきな。いのちゃんの家より明日の仕事場近いし起きる時間遅くていいから。」
ノーと言わせない雰囲気を出されてしまい、頷くしかなかった。
絶対いろいろ聞かれるよな。大ちゃんにはこの前相談しちゃったし……。でも相手は教えてないからこれ以上何も言えないし、それにもう諦めたことだからそっとしておいてほしい。
光に送ってもらう間隣の大ちゃんはいつも通りスマホをいじっていたが、俺はどうやって誤魔化すかで頭がいっぱいだった。
「……で、何があったの？この前のこと？」
「なんもないよ。知念にも言ったけど映画見て夜更かししちゃっただけだって。」
「嘘。クマもひどいけど泣いたでしょ？気付いてないかもしれないけど目腫れてるから。……俺、そんな頼りないかな？ちゃんはなんでも1人で抱えすぎ。せっかくこの前話してくれたんだから、相談してよ、ね？」
「……、わかったよ。この前言ってた人いたでしょ？その人に恋人がいたの。まあ、失恋したってことだよ。よくある話でしょ？ちゃんと忘れるよ、もう。」
大ちゃんの真剣な顔に誤魔化すことができず、ヘラっと笑ってそう答えた。
そう、好きな人に恋人がいましたー、なんて何も珍しい話じゃない。むしろ両思いになる方が何倍も低い確率でしょ？
「ちゃんはそれでいいの？このまま忘れられる？」
「っそんなこと言ったってしょうがないじゃん。大丈夫だよ、もともとほんとに好きだったかも怪しいんだからさ。」
「そんな顔して言われても説得力ないよ……。」
「そんな顔って……。」
大ちゃんの視線に耐えられず下を向いていた顔を上げると、俺よりも苦しそうな顔をしていて驚く。そっと大ちゃんの手がこちらに伸びてきて、俺の頬を拭った。
そのとき初めて気付いた。自分が泣いていることに。
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むに(プロフ) - ぽんたさん» ぽんたさんありがとうございます！！じれったい感じを出しつつ両片思いのお2人、書いてて楽しかったです笑 私もぽんたさんの短編いつも読ませていただいてるのでコメントすごく嬉しいです♡ (6月26日 22時) (
レス) id: f46059466e (このIDを非表示/違反報告)
むに(プロフ) - rukiさん» ありがとうございます！！rukiさんにコメントいただいたことで更新のモチベになりましたтт 本編では書ききれなかった結ばれたお2人の日常も書けたらな、と思っているのでよろしくお願いします♡ (6月26日 22時) (レス) id: f46059466e (このIDを非表示/違反報告)
むに(プロフ) - chocoさん» chocoさんいつもありがとうございます〜！私もラブラブ話書きたくてウズウズしてます笑 たかいのワールドで幸せお届けできてよかったです♡ 引き続きよろしくお願いします〜！ (6月26日 22時) (レス) id: f46059466e (このIDを非表示/違反報告)
むに(プロフ) - araminaさん» ありがとうございます！！後日談も楽しみにしていただきすごく嬉しいです♪コメントが1番モチベになるのでほんとにありがたいです♡ ゆっくりと書き進めていきます〜！ (6月26日 22時) (レス) id: f46059466e (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - 完結おめでとうございます！2人の距離感微笑ましくてずっとニマニマしながら更新楽しんでました！無事に結ばれて幸せそうな2人に癒されました( *´﹀`* ) (6月26日 9時) (レス) id: 26174ade27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むに | 作者ホームページ：https://privatter.net/u/tkin_0322munini
作成日時：2023年5月6日 19時
