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出るな。


出るな。









『…はい』

臣「おつかれ」









どうして出たんだろう。









『うん』

臣「いま、どこ?」

『え、あ、家帰ってる途中』

臣「会えない?」









会わない。

会わない。









『もう会わないって言ったじゃん』

臣「分かってる。けどさ、」

『電話もしないでって言った。』

臣「・・・でも、会いたい。」








どうしても無理?と
こないだみたいに弱々しくそう言った広臣。

会わない、会わない、会わない。


心の中で何度もそう思ってても

私が今、
口にしようとしている言葉は正反対だ。








『運転手さん、やっぱりココでいいです。』









手に握ったまま、通話中の携帯と、
反対の手に握った隆二くんに渡された一万円札。


無言のまま、電話の向こうの広臣はきっと
頭に ? が巡ってるんだろうな。



隆二くんに渡されたお札は
そのまま財布にしまい、
代わりに財布から千円札3枚を
出して運転手さんに渡す。








タクシーを降りれば目の前には
広臣とよく行ったコンビニ。



電話に耳を当てるけど
やっぱり私たちは無言で、



どうしよう、降りたはいいけど・・・

なんて考える一方で、
久々に通る道を懐かしく思ったり、
ここ、以前は空き地だったよな、とか。


だけど、
ふと我に返って、意を決して
口を開いたのは私だった。









『広臣・・・部屋の番号、変わってない?』








うん、と返事をした広臣は少し驚いていて、
でも嬉しそうに語尾を上げた。
 


迂回したせいで
ちょうどタクシーは
広臣の家の近くを走っていた。
そんなの彼に会う理由になんてならないけど、

断りきれない、
遠ざける事ができない私は
やっぱり馬鹿なんだと思う。





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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣 , 今市隆二   
作品ジャンル:恋愛
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ねーやん(プロフ) - お久しぶりです(^ー^)大変でしたね( 。゚Д゚。)5章も楽しみに待ってます(^ー^) (2017年5月23日 22時) (レス) id: 17d749540e (このIDを非表示/違反報告)
すまいる - 続きが早く読みたいです。 (2017年5月16日 15時) (レス) id: 9729cafb7d (このIDを非表示/違反報告)
けいちゃん(プロフ) - 臣くん!がんばれー諦めるな! (2017年5月12日 8時) (レス) id: f3039bc482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - さのんかさん» さのんかさん⇒ありがとうございます!臣くんおせおせ(笑)私も書きながら思っちゃってますwこれからもよろしくお願いします! (2017年5月12日 2時) (レス) id: 8c3f511bed (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 藍虹さん» 藍虹さん⇒ありがとうございます!臣くんファンからの隆二押し、すっごい嬉しいです!!私の中の隆二はとことん優しい人なんでこんな感じになっちゃいました(笑) (2017年5月12日 2時) (レス) id: 8c3f511bed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃき | 作成日時:2017年4月10日 16時

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