the day 4《 臣隆 》

the day to touch again ページ46

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ここは、どうしてこんなに

落ち着くんだろう。









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「俺、Aのこと好きだから」









隆二くんの口から発せられたその言葉は、
今まで聞くことを拒み続けた言葉。







隆二くんは返事を急ぐことはなく、
ただ、待つから、と言ってくれた。









隆二「じゃあ、また」









いつものように笑って手を振る隆二くん。



私も笑って返すけど、
いつものように笑えた自信が無い。









タクシーの中、
食事代を出してもらった上に
帰り際渡されたタクシー代を片手に
ぼんやりと隆二くんの言葉を思い出す。









「好きだから」









嬉しくないわけない。









「お客さん、この道工事中なんで迂回してもいいですか？」

『あ、はい。』









運転手さんの声で
脳内のシンキングタイムは終わり、

ふと鞄の中から携帯を取り出す。






…そういえば
ずっと鞄に入れっぱなしだった。






液晶を見ると

着信を知らせるマーク。




それは一時間前。

広臣からだった。









電話しないで、って言ったのに。

…受け入れてはなかったけど。





折り返す必要はないよね。






きっとまた、
乱されるだけだ。









ー ブーブーブー







タイミング良く
バイブにしたままの携帯が
手の中で震えた。





誰からの着信か、

すぐに分かった。









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