the day 4《 臣隆 》

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臣「うーっす」









翌日、昨日に続いてレコーディング。



臣は俺がスタジオ入りするなり挨拶をする。







…あ、話あるって言ってたっけ。









隆二「臣、そーいえば昨日の話って」

臣「あー…いや、終わってからにするわ」









ソワソワして、
真っ黒な液晶見つめて、

いつもの臣じゃない。









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隆二「で？」









レコーディング終わり、
途中途中話すチャンスはあったのに
臣は全然話してこなくて、

気づけば全部録り終えて
もう帰るってタイミング。









臣「あー…」

隆二「なに？」

臣「いや、実はさ…」









ー コイツ、知ってるよな









そう言って臣が
俺の目の前に差し出した携帯には

少し髪の明るい笑顔のAと
その後ろで控えめにピースする臣？









隆二「え？」

臣「A」

隆二「…臣、知り合いなの？！」









いや、知り合いっつうか…



なんて言いながらモジモジしてる、臣。


続いた言葉に頭が真っ白になった。









臣「元カノ。」









だからさ、知らない方がいいことって

絶対あるんだよ。





今だってそう。









今思えば、そうだ。



臣の元カノはホテルで働いてて、
何度か臣の口から名前も聞いたことあった。


でもこの広い大都会･東京で
そんな偶然あると思わないだろ、普通。









知りたくなかった。



知らない方が良かった。








なのに、


それでもやっぱり、好きだ。





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