the day 《 登坂広臣 》

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『ねぇ、明後日からしばらく会えないんだよね？』

臣「うん、」

『そっかー』

臣「連絡するし、」









いつも通り、ベッドに2人で潜りながらAが寂しそうに言う。








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『じゃあ、私帰るね。お仕事、頑張って』









翌朝、仕事があるから、と早々に俺の部屋を後にするA。









しばらく、会えない。









隆「臣ー、いい加減スマホ置けよ」









Aからの連絡を四六時中待つ俺。

に、からかうように言う隆二。









臣「俺ってさ、こんなんじゃなかったよな？」

隆「は？」

臣「なんかソワソワする。Aのこと考えるだけで。」









…ソワソワするって表現、合ってんのかな。









隆「てかさ、臣の彼女はこーゆーの平気なの？」









隆二が指す方向には
すげー美人と絡む俺…
いや、俺らの広告。

少し前に撮影したアパレルブランドのポスター。









臣「平気ではないんじゃん？何も言わないけど」

隆「平気なわけないか」









だけど実際、そんな不満をぶつけられたことはない。

溜め込んでんのかな。

それとも本当に気になんない能天気なのか。


いや、一応気にはしてるはずか。







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Aちょーでかい大根売ってた









すげーくだらないLINE。








前言撤回。
こいつ、ただのノーテンキ。






写真付のLINEだけど、
大根の写真よりお前の顔撮って送れよ。


あと、大根単体じゃ大きさ伝わんねーよ。









隆「シュール。」

臣「ほんと。」









こんなとこも好きだな、って
スマホ片手にニヤニヤする俺は

たぶん相当病気だと思う。




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