8話 ページ10
リムルside
皆が集まっている所へ向かった途端、俺はその魔物を見て驚愕した。
少し光沢のある黒いローブに、全身真っ黒な身体。
足はなく、手にしている鎌が死神のようで、見るからに危険な魔物だった。
リグルとランガ、ホブゴブリンの戦士達全員で戦っているようだが、まるで意に介していない。
ランガはまだ奥の手を使っていないが、この様子だと通じるかは分からないな。
ここはやはり、俺が出るべきだろう。
リムル「そこまでだ。」
俺はリグルたちに近づき、堂々と宣言した。
リムル「後は俺がやる。お前らは休んどけ。」
ラン・リグ「「はっ!!」」
*
夢主side
私は目の前のスライムを見ながら、そっとため息をついた。
どうしてこうなった....?
村があるなら様子見する、当初の予定はそれだけだった。
作業している人を見つけ、物陰に隠れてジッと観察していた。
肌の色が緑色なので人間でないのは一目瞭然。
ゴブリンかな?とは思ったが、ともかく魔物なら大丈夫だろう!と姿を見せたのだ。
結果はご覧の通り。
警戒され、無意味な争いをしている始末である。
殺したら完全に敵対視されるだろうと防御に徹底していたのだが、ここに来てなんかボスが来た。
スライムがボスなんてふざけてる!といいたいが、周りからの反応からしてそうなのだろう。
でも...そういう雑魚から最強になる物語って異世界転生でも結構あるよね。
...にしてもまさか...[魔力感知]の応用で言葉が理解できるなんてね。
しかも、[思念]を乗せて発声すれば会話も可能だと。
だったらさっさと無罪を証明するのも良いが、どうせだしギリギリまで待ってみよう。
人型の魔物、推定六百匹。
でかい狼、推定八十匹。
[救世主]さんがそう言ったので、確かだろう。
そんな権能あったようには思えないが....
とか考えてたら、森羅万象という能力で手に入れた情報らしい。
戦闘に関係ないし、情報管理は[救世主]で行うから伝えなくていいと判断したのだと。
...何言ってんだか。
そんな能力があるなら、わざわざ私が[救世主]に聞く必要ないじゃん。
大体、私が困った時とか戦闘に関係あることにしか反応しないくせに。
いつでも反応してくれるならそれでもいいけど、不便だよ。
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レミパチャ5号(プロフ) - 一之瀬神夜さん» マジですか(*‘∀‘)そう言われたのは初めてです(笑) (2019年1月21日 8時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
一之瀬神夜 - 男主がよかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!← 嘘です!女の子でも神です!頑張ってください! (2019年1月19日 21時) (レス) id: 5f454c6783 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - レミパチャ5号さん» こちらこそ受け入れてくださってありがとうございます。楽しみにしています(´∀`) (2018年12月21日 22時) (レス) id: 7384ff990e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 誤字がありました。すみません。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 謝る必要はありまませんよ、むしろ助かりました。3日以内に変更しようと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:remipatya | 作者ホームページ:http://201511kb
作成日時:2018年6月21日 21時