7話 ページ9
そうこうしているうちに、私は洞窟から地上へと出ることに成功した。
あまりの眩しさに、私は目を細める。
日光でダメージを受けることはないようだ。
私は力いっぱい背伸びをした後、勢いよく飛び出た。
この世界では初めての、太陽の光が降り注ぐ場所へと。
*
洞窟は、森の中にあったらしい。
小高い丘という程度の山の麓に、ぽっかりと口を開けていた。
大樹に囲まれた中、その丘は良く目立つ。
なんたって、ここだけ太陽の光が当たっているからね。
いやーほんと、日の光に当てられたら浄化されちゃうとかなくて良かったよ。
そしたら、私の人生そこで終わりだからね。
洞窟で一生引きこもり生活とか、望んでないのだよ。つまんないし。
....本やゲームがあるなら考えても良いけど。
さーてさて、まずはどうしよう?
特に行くあてはないし.....
その時、森の方で木が倒れる音が聞こえた。
ズダーンッ
『っ!』
私は驚き、音のした方角に耳を澄ませる。
よくよく聞いて見ると、木の切る音や金槌を打ちつけるような音も聞こえてきた。
そして、人の声らしきものも。
ひょっとして....村が近くに?
行ってみようか?
...いや、敵だと認識される可能性もあるか。
とりあえず近づいてみて、大丈夫そうだったら話しかけてみよう。
*
リムルside
――町づくりは着々と進んでいる。
といっても、最初に上下水管路を設置させている為、未だ家は建っておらず開けた土地に
なっているだけなのだが。
水路としては、川から直接水を引く仕組みである。
区画整理は順調だ。
最初に区画整理を行っているので、乱雑さは感じずスッキリと配置を行うことが出来た。
十字を描くような形で大通りを設けているので、いざという時に集団行動を取りやすい。
心配というなら、攻められた際に敵が行動しやすい点だろうか?
だが、街の中まで進入された時点で大問題なわけだし、気にすることもないだろう。
≪――警告。半径100m以内に、個体名:リムル=テンペストと同等の魔物が発見されました。≫
え?
《リムル様!!不審な魔物を発見いたしました。直ちに討伐いたします。》
≪告。個体名:リグルからの思念伝達です。≫
そんなことはわかってるよ!
それより今、俺と同等って言わなかったか?
≪解。言いました。≫
俺と同じなら、リグル達が勝てる相手じゃない。
....見事なフラグ回収だな。
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レミパチャ5号(プロフ) - 一之瀬神夜さん» マジですか(*‘∀‘)そう言われたのは初めてです(笑) (2019年1月21日 8時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
一之瀬神夜 - 男主がよかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!← 嘘です!女の子でも神です!頑張ってください! (2019年1月19日 21時) (レス) id: 5f454c6783 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - レミパチャ5号さん» こちらこそ受け入れてくださってありがとうございます。楽しみにしています(´∀`) (2018年12月21日 22時) (レス) id: 7384ff990e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 誤字がありました。すみません。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 謝る必要はありまませんよ、むしろ助かりました。3日以内に変更しようと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:remipatya | 作者ホームページ:http://201511kb
作成日時:2018年6月21日 21時