36話 ページ38
カイジン「――おう。遅かったな、A」
色々あったんだよー。
それで新作武器って?
カイジン「リグル殿から話は聞いただろ?鎌っつったらお前しかいないからな。」
カイジンはそう言って、私にある武器を手渡した。
見れば、鎌の頭頂部に鎖分銅を取り付けている。
これは....
鎖鎌ではないですかッ!!
え、え?これ使っていいの??
私、こう見えて忍者好きなんだよ!!
あ、武人も好きだけどね?
こう...闇に生きる者って感じが、さぁ?
...それはどうでもいいとして、試さないわけにはいかないね!
えっと、投げて鎖を巻き付ければいいんだよね?
えいっ!
――――パァンッパァンッ
ズドォォン....
力任せに投げた分銅は木の幹に大きな穴をあけ、支えを失った木はメキメキと音を立てて倒れた。
しかも、一本ではない。突き抜けて、二本も木を倒したのだ。
カイジン「......」
『.....』
カイドン「...すごい威力だな」
『....。』
感嘆の声を上げるカイジンに、私は静かに頷いた。
いや。
威力、高すぎじゃない...?
私って、そんな馬鹿力だったっけ?
[思考加速]を発動してないとはいえ、自分でも見えない速度だったんですけど!?
《エクストラスキル[剛力]を獲得...成功しました。》
あ、はい。
本当は木に巻き付けようとしたので狙いは外したのだが、そんなことを帳消しにするような
威力だった。
いや、熟練者となれば、分銅で頭蓋骨を粉砕することも出来るらしいけどさ.....
さすがにこれはどうよ?
ちょっとどうなってるんですかね、[救世主]さん。
《解。[逃亡者]の超加速とエクストラスキル[身体強化]を併合した結果です。》
....なるほどねぇ....
ということは、今後は武器の扱いまでも練習が必要だな。
ってことで、これは貰っちゃっていいかな??
カイジン「気に入ったのか?」
うんうん、超気に入った。
カイジン「気に入ったなら、やるよ。まぁ、まだ試作品段階だけどな。」
全然いいよ!
ありがとね、カイジン!
《告。個体名:クレア・シャーメインの解析が終了しました。
遺体をエネルギーに返還しますか? YES/NO》
私は、鎖鎌を上に掲げて、何度かクルクルと回りながら広場へと飛んで行った。
なんかテンションを下げるような声が聞こえた気がしたが、きっと空耳だろう。
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レミパチャ5号(プロフ) - 一之瀬神夜さん» マジですか(*‘∀‘)そう言われたのは初めてです(笑) (2019年1月21日 8時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
一之瀬神夜 - 男主がよかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!← 嘘です!女の子でも神です!頑張ってください! (2019年1月19日 21時) (レス) id: 5f454c6783 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - レミパチャ5号さん» こちらこそ受け入れてくださってありがとうございます。楽しみにしています(´∀`) (2018年12月21日 22時) (レス) id: 7384ff990e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 誤字がありました。すみません。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 謝る必要はありまませんよ、むしろ助かりました。3日以内に変更しようと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:remipatya | 作者ホームページ:http://201511kb
作成日時:2018年6月21日 21時