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29話 ページ31

『...そう、私は正真正銘のA。



でも、貴女はどうなの?


....自身を、偽ってるんじゃないの?』


クレア「!!」



直感だが、クレアさんは私と同類だろう。


理由は述べるまでもないが、死にたがるその精神。


夢を語るには似つかない、虚ろな目。


私もそこまで馬鹿ではないし、嘘をついてたと推測するまでそう時間はかからない。


そう思い立っての、質問だった。

けれど、これは図星だったようだ。



クレアさんは数秒俯いた後、突然スイッチが入ったように雄弁に語りだした。



クレア「....そうよ」


クレア「私はAランクを倒せるような力はないし、そんな夢持ってない。

それどころか、Bランクさえ倒せないわ。


フフッ、呆れたでしょ?

偉そうに剣かざして宣言しときながら、サラマンダーにさえ負ける始末。


その上、一緒に旅してきたシズさん一人止められない。

同じ人間なのに。

私を助けてくれた、恩人なのに。


自分の不甲斐なさを他人のせいにして、言い訳して、嘘ついて、逃げて。


....こんな人間、そりゃ誰も愛さないわよね。



思えば、あの人に騙され、裏切られたのも、全て....私の不甲斐なさが原因ね。



あの子は、それを知ってて....いや、逃げ続ける私を真似して、逃れようとしたのかしら?


あの子には、償っても償いきれないわね。



でも...いくら私が罪深くても....あの人のしたことは、許されないし、許さない。



ねぇA、この気持ちが分かる?

愛する人達を信じていた恋人に殺された、私の気持ちが!!」



『....えっ?』


あまりの迫力に、少し茫然とした私。

というか、そんなにいきなりバンバン言われても、全然分からない。



クレア「あ......ごめん、なさい」



クレアさんもそれが分かったのか、再び下を向いて俯く。

そして一呼吸いれ、詳しい事情を説明しだした。



クレア「私はね.....西方諸国に位置する、ある一つの小国で生まれたの。」



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思ったよりクレアさんが暴走した←

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レミパチャ5号(プロフ) - 一之瀬神夜さん» マジですか(*‘∀‘)そう言われたのは初めてです(笑) (2019年1月21日 8時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
一之瀬神夜 - 男主がよかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!← 嘘です!女の子でも神です!頑張ってください! (2019年1月19日 21時) (レス) id: 5f454c6783 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - レミパチャ5号さん» こちらこそ受け入れてくださってありがとうございます。楽しみにしています(´∀`) (2018年12月21日 22時) (レス) id: 7384ff990e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 誤字がありました。すみません。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 謝る必要はありまませんよ、むしろ助かりました。3日以内に変更しようと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:remipatya | 作者ホームページ:http://201511kb  
作成日時:2018年6月21日 21時

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