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18話 ページ20

クレア「それで...それでね。

いつかは、シズさんみたいな英雄になりたいって思ってるの。

私もう、二十代後半なんだけどね.....」


あぁ、うん。

いいと思うヨ!!

 

クレア「それで......」


 

クレアさんは何を思ったのか、かかげていた剣をおろした。

 


クレア「.......」


 


そして笑みを消し、私のほうを振り向く。




クレア「.....」



え。怖いんだけど。


喋って?



クレア「.....ねぇ」





――――――ゴオォォォッ




轟音。


私達はテントから出て、クレアさんの言葉を遮った音の正体を探った。



全「「「『!?』」」」



全員の目に映ったのは、大きな火柱。



カバル「何だあれ!?」

エレン「とにかく行って見るのよぅ!」


それを見た途端、冒険者三人は火柱が上がった方向へ走っていった。


クレア「あっ、ちょっと!」


慌ててクレアさんも追いかける。

四人とも、あっという間に森の中へ消えた。


...皆、速いねぇー。



さすがは冒険者というべきか。



...え、私?


私は高速飛行など出来ないから、ゆっくり行くよ。


高速飛行、出来るようにならないかなー.....



《解。吸血蝙蝠の羽を“部分擬態”すれば、現在よりは飛行速度が速まると思われます。》



部分擬態??

そういえば、擬態できるんだっけ。


これ、普通に念じればいいの?



部分擬態、吸血蝙蝠(羽)!!




心の中で叫んだ直後、背中に違和感を感じた。


[魔力感知]の視点を切り替えると、悪魔のような翼が背中から生えている。

どうやら、擬態に成功したようだ。


これなら飛べる!!


私は羽をはためかせて喜びながら、上空へと飛び立った。



 



*




 


ボゴォォッ


二度目の轟音。

火柱を避けると、殺気を漂わせるシズさんと、何やらわいわい話している三人がいた。


私は羽を閉じ、下に降りた。


カバル「イフリートぉ!?めっちゃ上位の精霊じゃねーか!!」

エレン「冗談でしょ!?伝説的英雄じゃない!!」


クレア「あら、知らなかったの?」

カバル「いや、教えてくれよ!!」



私が来たことには、誰も気づいていない様子。

まぁね。目の前に、炎に包まれたシズさんがいれば、仕方ないね。



―――...いや、何があったんだよ!?


 


リムル「あんたら、さっさと逃げ―――」


 


カバル「そんな訳にはいかねぇよ」

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レミパチャ5号(プロフ) - 一之瀬神夜さん» マジですか(*‘∀‘)そう言われたのは初めてです(笑) (2019年1月21日 8時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
一之瀬神夜 - 男主がよかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!← 嘘です!女の子でも神です!頑張ってください! (2019年1月19日 21時) (レス) id: 5f454c6783 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - レミパチャ5号さん» こちらこそ受け入れてくださってありがとうございます。楽しみにしています(´∀`) (2018年12月21日 22時) (レス) id: 7384ff990e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 誤字がありました。すみません。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 謝る必要はありまませんよ、むしろ助かりました。3日以内に変更しようと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:remipatya | 作者ホームページ:http://201511kb  
作成日時:2018年6月21日 21時

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