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16話 ページ18

リムルがシズさんと散歩に出て、数分。

私は、味のしない野菜をモシャモシャと食べていた。


クレア「.....ねぇ、Aちゃん」


クレアさんは、いつの間にか飲み干したお茶を置き、私に話しかけてくる。

私はお茶碗を持ったまま、クレアさんに目を向けた。



クレア「.....私の話、聞いてくれる?」



クレアさんは私がこちらを向いたのを見計らうと、苦笑しながらそう聞いた。

苦笑の真意は不明だが、魔物に話を聞いてもらうなんて可笑しいけど、とかそういうのだろう。

気にしないことにした。



私が頷くと―――クレアさんは語りだす。



クレア「あのね....私、シズさんみたいに強くなりたいんだ。」



そう言って、クレアさんは横においていた剣を手に取った。



クレア「この剣ね、小さい頃に父に貰って....それ以来ずっと持ってるの。

私の唯一の宝物でね、希少級(レア)なんだ。」



クレアさんは剣を抜く。

剣の柄は天子の羽のようになっており、結構豪華な装飾だった。



クレア「あっ、ごめん。希少級(レア)って言ってもわかんないよね?」



いや、希少な剣ってのはわかったけど....



クレア「武器はね、一般級(ノーマル)特上級(スペシャル)希少級(レア)

特質級(ユニーク)伝説級(レジェンド)ってそれぞれ位があるの。


...神話級(ゴッズ)ってのもあるけど、普通の人には一生手に取ることが出来ない

幻の剣だから、これは頭に入れとくレベルでいいと思う。


伝説級(レジェンド)も同様だけど、魔王は普通に持ってるみたいね。」



へー.......って魔王ッ!?


やっぱいるのか、そういうの!!


まぁ、魔物がいる時点で予想はしてたけど、期待が高まるな。

その場合、私はどっちなんだろう....元人間として、人間の殺戮なんて遠慮したいんだけどね。



クレア「...まぁ、こんな詳しい話をしたってわかんないか。魔物だもんね。

話がそれちゃったけど、私はこの剣でね、Aランクの魔物を倒すのが夢なんだ。」



剣を掲げ、自分の夢にひたるクレアさん。

だが、その目は夢を語るにしては暗いように感じた。


魔物にそんなこと話していいの?と思ったが、「あ、Aランクっていうのはね...」とクレアさんが

説明し始めたので、私はその考えを急いで切り捨て、クレアさんの言葉に耳を傾けた。

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レミパチャ5号(プロフ) - 一之瀬神夜さん» マジですか(*‘∀‘)そう言われたのは初めてです(笑) (2019年1月21日 8時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
一之瀬神夜 - 男主がよかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!← 嘘です!女の子でも神です!頑張ってください! (2019年1月19日 21時) (レス) id: 5f454c6783 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - レミパチャ5号さん» こちらこそ受け入れてくださってありがとうございます。楽しみにしています(´∀`) (2018年12月21日 22時) (レス) id: 7384ff990e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 誤字がありました。すみません。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)
レミパチャ5号(プロフ) - 彼岸さん» 謝る必要はありまませんよ、むしろ助かりました。3日以内に変更しようと思います。ご指摘ありがとうございました。 (2018年12月21日 17時) (レス) id: a04d07692e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:remipatya | 作者ホームページ:http://201511kb  
作成日時:2018年6月21日 21時

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