仲間と絆と守るもの (ページ41)

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ほぼ石と虎勢ぞろいしても互角の戦い
決着がつく気配がない

｢お前ら下がってろ｣

倉庫に低い声が響いた

藤原｢ふっ、お前もやっぱ来たんか｣

振り返ると

貴方｢岩本……さん？｣

岩本｢随分なマネしてくれたようだな、青龍のみなさんよぉ？｣

末澤｢はぁ？濡れ衣かぶるお前らが悪いんやんか｣

古謝｢チッ、一人増えたって変わんねぇよ、やれ｣

岩本さん一人で勝てっこない
この場にいる鬼竜のメンバー誰もが分かってた

髙地｢おい、岩本！｣

田中｢お前無茶すんじゃねぇぞ｣

いくら止めても聞く耳なんて持たない岩本さん
やられる、そう誰もが思った時だった

｢やだなぁ、水くせぇぞ照｣

この場の誰もがそこにいる人物に目を疑った
だっているはずのない＿＿＿＿＿＿＿＿

岩本｢ふっか……？｣

佐久間｢俺らもいるわバーカ｣

宮舘｢仲間想いなのはわかってるけどそれで周り見えなくなるのやめろよな｣

岩本｢お前ら……｣

私は某青春ドラマでも見ているのかと錯覚した
私たちが思っていた以上に雪の絆の強さを見せつけられた

岩本さんの雄叫びが倉庫中に響く
ここからが鬼竜の反撃の始まり

呆然と見ていた石と虎も援護に入っていく

目の前で見ている抗争での鬼竜の人らは普段の姿からは考えられないくらい団結している

あぁ、私が目指した鬼竜の在り方はこうなんだろうな、そう関心すらしてしまう

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