仲間と絆と守るもの (ページ23)

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屋上を出てきたはいいものの、全く人の気を感じない

１年の虎メンバーなら何か知ってるかな？
って思ったけど１年の教室どこだっけ……

とにかく我武者羅に突き進めばそのうち辿り着くだろうと思ってたら普通に目の前にある

目の前に ←

そしてちょうど吉澤くんだっけ？あの中で一番しっかりしてそうだった子の姿を捉えた

目が合うとペコってお辞儀してくれるあたりいい子だなぁと感心しちゃう

……じゃなくて！！
手招きで読んでみたら俺っすか？と言わんばかりに首を傾げるから頷いてみせる

吉澤｢北山先輩どうしたんすか？｣

貴方｢川島さんか仲田さんの居場所、知らない？｣

困ったような表情を浮かべる吉澤くん

吉澤｢如恵留くんは分からないけど拡輝くんならここで待ってれば多分来ますよ、あの方よく来るから｣

てな訳で待つこと30分
本当に来るとはね ←

仲田｢あれ北山ちゃんじゃーん！｣

この人はいつもこのテンションなのか？ ←
そして転校生ちゃん呼びじゃない初めての人

貴方｢あの、仲田さん｣

仲田｢拡輝でいいよ！｣ ←

本題にすらいかないんだが……
ある意味厄介な人だなぁと吉澤くんに目線を向けると苦笑いされる始末

貴方｢で、拡輝さん。なんで他チーム仲良くしないってルールに縛られなきゃいけないわけ｣

仲田｢じゃあなんで北山ちゃんは仲良くすることにこだわるの？｣

笑顔を崩さず聞き返され戸惑ってしまう

仲田｢理由もなくただ仲良くした方がいいだと如恵留はおろか、安井だって心が動かないと思うよ｣

ふざけてばかりだと思ってた拡輝さんからズバズバと言われてなんだか悔しい

こうなったら言葉で皆を打ち負かすしかないじゃない

今に見てればいいわ

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