ひとりじめ【緑】 (ページ49)

今日:11 hit、昨日:40 hit、合計:361,261 hit

49 ページ49

・

ここはどこでしょうか。

石井さんに借りてきた小物を返しに行くよう言われ、絶賛都内をうろついてるのですが、、。

完全に迷子。

いつも運転して連れてってくれる石井さん。

今日は急用で来れなくなってしまったので、代わりに電車を乗り継いで歩いて向かってるんだけど、

こんな細い道通らなかったよな～。

マップ開いてるのに現在地が完全に日本海の中だし、、

いや、なんでだよ。

とりあえず大通りに出てから考えよう。

来た道を戻って駅の方に向かうとようやく大通りに出た。

出たは良いけどやっぱりマップがおかしくて、

泣きそうになりながらうろうろしてたら誰かに肩を叩かれた。

「Aちゃん？」

「あ！閑也君！！」

こんな偶然あるのだろうか。

吉「やっぱり。笑どうしたの泣きそうな顔して」

「いや、実は石井さんに借りてきた小物返してきてって言われてたんですけど、迷子になっちゃって、現在地も何故か日本海で、、」

吉「え、、。笑俺ので見てあげようか？」

「良いんですか！？」

ん！って渡された閑也君の携帯で場所を調べる。

「あ、、反対側だ、、、どうりで見当たらないわけですね」

吉「しっかりしてよ。笑」

「本当にありがとうございます、、閑也君居なかったら路頭に迷うところでした、、」

本当に助かった。

やっと目的地まで行けそう。

吉「大袈裟だな～。俺もう用事済んだしついて行こうか？」

「いや！そんな！！大丈夫ですよ！！」

吉「ってことは大丈夫じゃないという事でついて行きま～す」

「えぇ、、良いんですか、、？」

吉「泣きそうな顔した人置いて帰れないでしょ笑」

「ありがとうございます、、、」

皆さん、神様って本当にいるんですね。

私もう閑也くんに足向けて寝れない。

そんなシチュエーションないと思うけど。

・