ひとりじめ【緑】 (ページ47)

今日:4 hit、昨日:40 hit、合計:361,254 hit

47 ページ47

・

あっという間に撮影が終わって、いつもの片付けをしていると、

七「Aちゃん、お疲れ様」

「しめ君！お疲れ様です！」

七「いやー、Aちゃんと海人がね～？」

「ちょっと、恥ずかしいのでやめて下さいよ、、その話はもう終わりです！」

七「ごめん笑ねえ、俺からお願いがあるんだけどさ、」

「はい？」

なんだろ、またなんか溢したのかな。

七「まつく寂しがってたよ。海人だけじゃなくてたまには相手してあげてね」

「え？」

七「まあ、Aちゃんって鈍すぎるから、分からないかもしれないけど。…ほら、洋服仲間が居なくて寂しそうだったからさ」

なるほど、だから寂しそうな顔してたのか。

「あ！この前の約束、海人君が勝手に断っちゃったから、、それで元気無かったのかな、、謝りそびれちゃいました」

七「んー、まあ、よろしくね。じゃあ」

「はい！お疲れ様でした！！」

松倉君には後で電話しよう。

急いで片付け作業に手をかけた。

・

松「はいはーい」

「松倉君！今時間大丈夫？」

松「うん、大丈夫！どうした？」

家に帰り、松倉君に電話した。

「いや、あの、古着屋さん、海人君が勝手に断っちゃったみたいで、」

松「あー！良いよ気にしなくて」

「でも、」

松「いーんだって！ほら、海人嫉妬しちゃうから。笑」

そうなんだけど、、

少しだけ、古着屋さんが気になっていた。

石井さん、古着を衣装として扱う事が無いから、撮影で使ってみたいな～って。

「…実はね？古着屋さん気になってて、出来れば見に行きたいの。ほら、洋服リサーチって仕事上大事じゃん？」

…あれ？返答がない。

「あ！勿論仕事じゃなくて普通に買い物で行きたいっていう気持ちなんだけど、…ダメ、かな？」

沈黙が流れる。

「えっと、ダメ、だよね？」

松「…ダメじゃない！」

よかった。

「ありがとう笑海人君には私からちゃんと言うから！来週の水曜日でお願いします！」

松「オッケーオッケー！海人がどうしてもダメって言ったら言って？お店だけ教えるから、2人で行っておいで」

「うん！ありがとう」

松「いいって！じゃあ、楽しみにしてる」

「私も！じゃあ、またね？」

松「うん。また」

よし、再度約束出来た。

後は海人君の説得。

首を縦に振ってくれれば良いんだけどな～。

・