ひとりじめ【緑】

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「朝ごはん、何食べたいですか？」



中「うーん、味噌汁、、」





さっき勝手に携帯取って松倉君との電話を切った海人君。



ちょっとだけ怒ったら拗ねちゃったみたいで、テーブルに顔置いて不貞腐れてる。



可愛いからそのままにしておこう。



「キッチン借りますね」





冷蔵庫には卵と豆腐と鮭フレークが入ってた。



中身に期待はしてなかったから逆にこれらが入ってて良かったかも。









卵焼きと鮭おにぎりを握って豆腐の味噌汁を作って持ってくと、さっきまでの不貞腐れた顔から一変してキラキラした顔でこちらを見る海人君。





中「待ってましたー！！」



「本当に簡単なものしか作れないけど、、」



中「いや、逆によくあの冷蔵庫の中身でこれだけの物が作れたね。ありがとう！」





中「食べてもいい？」



「お口に合うかわかりませんが、、どうぞ」



中「よっしゃー！！いただきまーーす！」



うまー！！！と言いながら口いっぱいに頬張る海人君をみて幸せな気持ちになる。





中「今度はさ、ちゃんと買物して食材とか置いておくから、またご飯作ってよ」



「…考えておきます」



中「なにそれ笑 朝と昼と夜！よろしくね！…あ〜、めっちゃうまい、幸せ、、Aも食べな」



「うん、いただきます」



中「どうぞ召し上がれ〜」





そこからまたくだらない話をして、のんびりした時間を過ごした。







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中「ねぇ」



ご飯も食べ終えて、洗い物をしてると急に後ろから抱きつかれる。



「ん？」



中「さっきは、その、ごめん」



「さっき？」



中「ほら、松倉の電話」





あ〜、そういえばそうだった。



幸せな時間すぎて怒ってたの忘れてた。





「別にそんなに怒ってないからいいよ？ただ、私にじゃなくて松倉君にちゃんと謝らなきゃだめです」




中「んー、、わかった」



「えらい！」





撫でて〜と言うかのように私の肩に頭をグリグリしてくる。




あんたは大型犬か。





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