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海人君が帰った後の車内は静かだった。
いつもくだらない話ししてくれるのに。
石「何があったかは聞かないけど、目、腫れないようにな」
「…!」
沈黙を破ったのは石井さんだった。
なにがあったかは聞かないって言ってくれてるけど、言った方がいいよね。
「石井さん、あの、すみません。カレンと気まずくなっちゃいました」
そう言うと、石井さんは大きな声で笑った。
「へ?」
石「いや、なんだ笑 てっきり海人となんかあったのかと思った」
「中村君は、助けてくれたんです…」
石「そっか。まあ、これからあのグループと仕事ある時、なるべく現場ついて来なくてもいいよ。最近あそこのグループ、専属でスタイリストつけたっぽいし。徐々に仕事も減ってくると思うから」
「そんな!大丈夫です!私情は持ち込みません!」
石「…無理だけはすんなよ」
「はい、!」
石井さんはいつも私を気遣ってくれる。
本当に感謝しかない。
大丈夫。
私にはたくさんの味方が居てくれる。
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PM8:30
待ち合わせしたお店に到着。
あの後だからちょっと気まずいような、、。
中「あ、来た」
「お疲れ様です…」
中「お疲れ様。何飲む?レモンサワー?」
「あ、はい」
中「最初はレモンサワーって決まってんだもんね?」
あ、、覚えててくれたんだ。
暫くして頼んだ飲み物と数品の食べ物が届く。
おつかれ〜なんて言ってグラスを当てる。
お、ここのレモンサワーすごい美味しい。
なんて考えてると、
中「あのさ、さっきのことなんだけど」
「…?」
中「弱ってるところに漬け込んだみたいだったから、さ、もう一回言わせて?」
それって、
中「頑張ってる姿も、ちょっと天然なところも、危なくて守ってあげたいところも。全部好き。…俺と付き合ってくれない?」
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りこんちゅ - 更新待ってました(;_;)めちゃくちゃ大好きです!!!ゆっくりでも全然かまわないので、ぜひ中村くんとのラブラブなストーリーをずっと描いていってほしいです!!!! (2021年4月22日 1時) (レス) id: 11000fae55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーさん | 作成日時:2020年6月4日 1時