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暫く見つめ合って我に返った。
「も、本当にやめてくださいよ。邪魔するなら帰って下さ…」
あ、れ?さっきより重いしなんだか暑い。
「まさか…!」
「海人君!熱!熱測って!今すぐ!」
中「うーん」
もぞもぞしながら体温を測り出した。
「何度でした?」
中「35.7度」
「絶対嘘。貸してください」
体温計に表示されてる温度は。
37.9度
あちゃー、、やってしまった。
指輪無くした上に、海人君に熱まで出させてしまった。
「お家帰りましょう」
中「やだ。手伝う」
「もう作業終わりそうなんで大丈夫です」
中「じゃあAが終わるまで待ってる」
そう言って頑に帰ろうとしないので素早く作業を終わらせることにした。
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再びタクシーに2人で乗り込む。
私の方に頭を預けて辛そうにしてる海人君。
本当に申し訳ないことをしてしまった。
「お家つきましたよ」
中「歩けないから部屋まで連れてって」
嘘だろうな〜と思いながら熱出させた原因は私なので部屋まで連れて行くことに。
「ほら、着いたんで靴脱いで」
中「ベッドまで連れてってよ」
あ、部屋の鍵閉めてねとか要望の多い病人をなんとかベッドまで連れてきた。
ベットに寝るよう促して、海人君の家に向かう途中にコンビニに寄ってもらい、買って来た物を並べる。
「じゃ、ここに薬と飲み物とゼリーと食べれそうなモノ置いておきますから、失礼します」
帰ろうとした私の腕を握って離さない熱のこもった手。
中「ここに居て。寂しくて死んじゃう」
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りこんちゅ - 更新待ってました(;_;)めちゃくちゃ大好きです!!!ゆっくりでも全然かまわないので、ぜひ中村くんとのラブラブなストーリーをずっと描いていってほしいです!!!! (2021年4月22日 1時) (レス) id: 11000fae55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーさん | 作成日時:2020年6月4日 1時