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「あ、お疲れ様です」
中「じゃなくて、なんで話しかけにこないの。話しかけられるの待ってたんだけど」
「ごめんなさい。…なんか撮影楽しくて話しかけなきゃっていうの忘れてました」
なんだよそれ〜って言いながら、ちょっと笑ってくれてるから怒ってはなさそう。
中「…寂しかったけど?」
「っ、すみませ、」
じりじり近づいてくる中村君。
中「寂しくさせた罰として」
「へ?」
何が起きてるのだろうか。
フワッと香る石鹸の香りに混じった中村君の香水の匂いと、温かな体温。
中「落ち着く…」
「…っちょ、離してください!」
中「もう少しだけ」
「っだめです!!」
なんとか腕の中から抜け出せた。
今の自分どんな顔してるんだろう。
恥ずかしくなって顔を隠すように作業に取り掛かる。
中「ねえAちゃん。こっち見て?」
「…」
中「A?」
「っ!」
びっくりして勢いよく顔を上げてしまった。
中「やっと見てくれた〜」
中「真っ赤な顔。…可愛いね?」
「かっ、かわっ」
中「焦りすぎ」
肩震わせて笑ってる。
「っ、からかわないでください!」
中「それはこっちのセリフね。この前ご飯行った時、覚えてないだろうけど海人君は可愛いっていわれてさ。名前で呼ばれてびっくりしちゃって1人で興奮してたんだけど、名前で呼んでるの俺だけだし。もう海人君って呼んでくれないし…」
「…覚えてますよ、名前で呼んでしまったこと。…起きてから思い出したんです」
「でもやっぱり海人君だと紛らわしいので中村君で」
中「えー、、じゃあ2人の時だけでもいいから!お願い!って言うか今日構ってくれなかった罰の追加で!」
「え!?そんなの聞いてないです!」
ギャーギャー騒いでると。
村山「仲良さそうなところ申し訳ないけどスタジオもうそろそろ閉めるよ〜」
「え!は、はい!!」
やば、もうそんな時間。
急いで荷物を片付ける。
「ほら、“海人君”も手伝って!」
中「え、今なんて、、?」
「罰、受けるので手伝ってください!」
中「!!オッケーオッケー!任せて!!」
やった〜って最高に甘い笑顔を見せた彼と共に片付けを進めた。
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りこんちゅ - 更新待ってました(;_;)めちゃくちゃ大好きです!!!ゆっくりでも全然かまわないので、ぜひ中村くんとのラブラブなストーリーをずっと描いていってほしいです!!!! (2021年4月22日 1時) (レス) id: 11000fae55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーさん | 作成日時:2020年6月4日 1時