やる気皆無少年の金塊探し【金カム】 (ページ3)

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1話ページ3

後藤「杉元佐一さん
調子はどうだい？ええぇ？」

『.......』

杉元「...あんたまた呑んでるのか」

「は〜〜...さっぱりだな

もうこの辺りの砂金も採り尽くされてるに違いない、何万人もの金掘夫人が一粒残らずさらって行っちまったんだ

明治の初めが量盛期だったらしいけどよぉ
まだ採れるって聞いて

わざわざ北海道の山奥まで」

「一攫千金！
夢見てそいつ(A)と東京から移ってきたってのに砂金！金粒！金塊！どこにもねぇ！」

後藤「砂金で富を築けたやつなんかほんのひと握りだよ
採れる場所を見つける目利きが大事なんだ、俺らみたいなど素人が手を出すもんじゃねえのさ」

後藤が焚き火の近くに来てAの横で暖を取り始めた

『...火、暖かいね』

焚き火の温かさでAはぽやぽやし始め眠り出した

Aが眠り始め川から杉元が出てAに外套を被せた
その後、杉元戦いぶりの話やアイヌの砂金、刺青囚人の話、そしてその囚人らが脱走した話を始めた

だが、杉元は後藤のホラ話を信用しなかった

杉元「.....」ﾋﾞｸｯ

ｶﾞﾁｬｯｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ...

後藤「くそっ！

.......しゃべりすきた」

杉元「.......
試してみるかい？俺が不死身かどうか」ｸﾞｯ

後藤に向けられた銃剣をわざと自分の左胸に持ってき杉元は後藤を挑発した

後藤「...ｺﾞｸｯ」

バキッ！！！

杉元は近くにあった石で後藤の顔面を殴った

杉元「ほら、これでいつでも撃てるぞ」

後藤「...！！！」
それに恐れた後藤は杉元から逃げていく

杉元「酔っ払った勢いでしゃべりすぎて急に怖くなったってことか？
なんだよ...さっきの与太話が急に現実味を帯びてきたじゃねえか、あいつまだ知ってるのか？」

後藤を追う前に焚き火の前で寝転がり眠りこけてるAを優しく起こす

杉元「ほら、A起きて、俺に着いてきて」

『ん、ふぁ〜、焚き火と太陽が暖かくて寝ちゃってた』

杉元とAは後藤を追いかけるように山に入っていく
(Aは杉元に引っ張られてます)

杉元「(放っておけば
また俺らを殺しにくるかもしれねえな
寝込みを襲われたらたまらん)」

『...佐一、佐一あれ、雪の中に誰か埋もれてる』

杉元「！ほんとだ
なんだこりゃ」

そこには雪に埋められた後藤がいた