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『もう…真っ暗だな』


『送ってく』


『いいから!! 送らせろよ…』


『…返事は、まだいい。』


『じゃあな』





遊園地を出て、
青峰君は私を家まで送ってくれた。





けど、よく覚えてない。





私の中には1つの
可能性が浮かび上がっていて――――。





A「ただいま…」


黄瀬「お帰りなさいッス! どうだったスか?」


A「楽しかったよ。 …私、疲れたから部屋行くね…」


黄瀬「…A?」





――――・・・・





紫原君、青峰君、涼太。
3人が何をしたいか、私は知らない。





けど、2人が私に告白してきた。
もしかして…涼太も―――――――。





――コンコン ガチャ





黄瀬「A」


A「…涼太…」


黄瀬「気付いたんスか? 俺の気持ち」


A「ッッ!?」


黄瀬「相変わらず、分かりやすいッスね」





涼太は軽く苦笑して、
私の腕を強く引いた。





――ドサッ





A「っ…!?」


黄瀬「…信じらんないッスか?」


A「…ッ」





私は何も言えなかった。
唇が触れそうなほど距離が近い。





こんな距離、慣れているはずなのに。
感じたことないくらい、胸が痛い。
息が苦しい、心臓がうるさい――――。





黄瀬「俺は、Aを妹として見れないッス。 好きだから。 1人の、女の子として好きだから」


A「ぁ…っ」





…好き。
その単語を、聞きたくなかった。
意味を、知りたくなかった。





後戻りは出来ない。
知ってしまったら、戻れない。





黄瀬「Aが紫原っちや、青峰っちとデートなんて気が狂いそうだったッス」





涼太は私に被さったまま
言葉を続けた――――――――。





黄瀬「明日、試合があるんスよ。 珍しく一軍が全員出る練習試合が」





黄瀬「勿論俺も出る。 …A、客席から見てて欲しいッス」





黄瀬「それから、答えて欲しいッス…」





普段の涼太とは全く違う、
自信の無さそうな呟き。





私は静かに頷いた。





私なんかのために、3人のうち2人が
悲しむことになるなんて絶対に嫌だ。





けど、私は…答えを出さなきゃいけない。





涼太は、私の額に口付け
おやすみと言って部屋を出ていった。






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ナランチャ - おもしろかった! (2018年11月28日 20時) (レス) id: cc7bbeff00 (このIDを非表示/違反報告)
蛍月 志摩(プロフ) - 骸さん» 骸ってリボーン知ってるの? (2015年4月2日 4時) (レス) id: eb6918f038 (このIDを非表示/違反報告)
仁王雅治の彼女 - この小説おもしろいぜよ続きが楽しみじゃのうプリッ (2015年2月23日 10時) (携帯から) (レス) id: a1dccddbfa (このIDを非表示/違反報告)
如月@赤司と笠松先輩にシバかれ隊 - さ、刺されても!?あっ、でも赤司になら監 禁されても・・・いや、されたいです←ですよね!黄瀬を飼いたいwwあと、ムッ君をお菓子で餌付けしたい← (2015年2月22日 8時) (レス) id: 1c706fec6e (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸口 修乃 - うぇっ!さ、作者さんは浮き輪性なんですか!!??あ、浮き輪ちゃうな、浮気だ。wwいやぁ、私もっス。色々なキャラ好きだし……お互い様っス! (2015年2月21日 1時) (レス) id: 72d8857e9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琶屡―ハル― | 作成日時:2015年2月8日 8時

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