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「 とりあえず風呂入ってくる 」
そう言って私をひとり部屋に残す。
………勉強しよ。
お気に入りのトートバッグから
たくさんの教科書を取り出す。
それでも、やっぱりやる気が起きなくて
樹の机の上にある、ジェシーくんとの写真。
それを手に取って見つめる。
………懐かしいなぁ。
過去を振り返ることはあまりしたくないけど
あの頃は、すごく毎日が楽しかった。
ただ純粋に樹が好きで樹と毎日一緒で
彼のそばにいれることが何より嬉しかった。
「 なーにしてんの 」
「 思い出、振り返ってた 」
「 … へぇ 」
カタッと音を立てて写真たてを置く。
「 私もジェシーくんに会いたいなぁ 」
なんて言うと、
「 じゃあ、今度３人で会う？ 」
「 え 」
快く受け入れてくれた。
やっぱり友達の幅広いな …
「 てか、髪の毛濡れてるじゃん 」
乾かさないと風邪引くよ
そう言ったら何故か私にドライヤーを握らせて。
「 Aが乾かしてよ 」
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作者名：Mois
| 作成日時：2020年9月29日 22時
