【刀剣乱舞】短編詰め (ページ3)

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あなたとわたしと2 ページ3

けたたましい音が鼓膜を揺さぶる。
今日も、朝が来たようだ。目覚まし時計を止め、寝床から出る。
何か、夢を見ていた気がする。頭がふわふわしていて働かない。どんな夢かすら忘れてしまった。

支度をしなくては。
忘れた夢を気にしても仕方がないのだ。

支度をして、テレビをつければ、ちょうど星座占いのコーナーが行われていた。
普段そんなにじっくり見ることも無いそれが、なぜだか気になって自分の星座を探す。

"今日は人生で最高の一日になるかも！？"

どうやら自分の星座は一位のようだ、続けて目を滑らせれば、ラッキーアイテムが書かれている。

"ラッキーアイテムは竹刀！"

物騒な占いだな。果たして、この星座の人で竹刀を持っている人は何人いるのやら。
奇しくも自分は剣道部で、今日は部活の日だったことを思い出し、竹刀を担いで家を出る。
あの占いが無ければ忘れていた、今日は本当にラッキーな一日なのかもしれない。そう思いながら学校に向かった。

今日は人生で最悪の日だ。

家を出てしばらくした後、突如として大雨が降った。予報は晴れ、傘など持っているはずもないが、カバンの底に折り畳み傘を忍ばせていたことを思い出し、急いで傘を出した。
パッと傘を開けば、突風が吹き、傘の骨がありえない方向に折れ曲がる。これはもう使えないだろう。
今の時間により無駄に濡れてしまったと傘を適当に畳みながら走り出す。
そうして普段の道を通ろうとすれば事故により通行止め。急いで迂回する。
そんなことをしていれば、校舎に着いた頃にはありえないほどに濡れ、加えて大遅刻。今日に限って人の話を聞かないタイプの教師がホームルーム担当で、訳も聞いて貰えずこっぴどく叱られた。
そして授業が始まれば、ペンケースを忘れたことに気づく。しかし今日に限って仲のいい隣の席の男子は欠席。端の席のため、横がダメなら前とも思ったが、前の席のクラスメイトはペンを一本しか持っておらず、さらにその横は、夢かわいいものが好きでジャラジャラといろいろついた寄せ集めペン(ゆめかわバージョン)を借りる結果となった。羞恥の中授業を過ごした。