【刀剣乱舞】短編詰め (ページ2)

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あなたとわたしとページ2

審神者が、死んだ。

黒い棺桶の中に、花や個々の贈り物が敷き詰められ、審神者はその中心で眠るように目を閉じていた。

棺桶に縋り付きながら泣く者、その周りで静かに涙を零す者、涙を堪えんとする者、様々な者が一堂に会し、審神者の死を悼む。

そんな中、不思議と涙は出ずただ審神者の顔を眺める。穏やかな、昨日まで笑っていた顔。

自分が、審神者の初期刀であった自分だけが知っている。

「またね」

審神者は死に際にそう呟いたのだ。

はやく、

はやく、会いたい

審神者が語った、"また"まで
審神者との繋がりが解けぬように。
己に呪いをかけよう。

そこは、暗闇。
一寸先も見えぬ様な深い深い闇。

ここはどこだろう。

最初は歩き、あまりの広さに早歩きに、そしてついには走り出す。

ない、ない。
なにか、大事な物がここにあった気がする。
辛さも、悲しさもあった。でもそれ以上にあたたかくて、愛おしい物があったはずなのだ。

ない、ない。
いや、

前に無いのなら、後ろに？
後ろを振り向くと、先程まで走ってきたはずのそこには扉がある。
息を整え、ドアノブに手をかける。
少しずつ力を入れ、扉を開けていく。

ああ、そうだ。
これは、この大切な物は＿＿＿＿＿＿＿。