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「梅雨、ちゃん･･･」
「ケロ、Aちゃん一体どうしたの！？なかなか戻って来ないから心配したのよ」
私をゆっくり地面へと下ろして、梅雨ちゃんが眉を下げ、私の肩に手を置く。
「あ、ごめ･･･あの、緑谷くんと戦っていた人、友達で、声、なんか掛けたくて、えっと」
「そうだったの、でもどうして走って来たの？それに････顔が真っ青だわ」
「あは、えっと････飛び出してきちゃったから、急いで戻らなきゃって、思って････大丈夫！疲れが出ただけだよ」
へらりと笑って見せれば、梅雨ちゃんはどこか納得いかないように、眉を下げたまま心配そうな表情を崩さない。
「本当？もし具合が悪いのならリカバリーガールのところへ行った方がいいわ」
「大丈夫！次は瀬呂くんと轟くんでしょ？はやく見よう」
「あれ？蛙吹さんと守沢さん、どうしたの？」
背後からきょとんとした様子で緑谷くんが顔を出した。治療を終えて、観客席に戻ってきたところのようだ。
「緑谷くんお疲れ様。梅雨ちゃん、大丈夫だから席へ戻ろう？」
「･････ええ、そうね」
「？」
「あ、デクくーん！ああっ、Aちゃん！戻って来たん！？もー心配してたんよ！」
観客席へと下りればお茶子ちゃんがぷんすこと可愛らしく怒りながら、私たちを迎えてくれた。ごめんね、と謝りつつ取っておいてくれた席へと座る。
少し落ち着いて、私はようやく息を吐き緊張を抜いた。フィールドを見やれば、瀬呂くんと轟くんはもう位置についている。
「(そういえば轟くん、さっきなんか様子がおかしかったな･･･)」
エンデヴァーさんと何かを話していたようだったけれど、なんだったのだろう。
プレゼントマイク先生が衰えないハイテンションで、会場を盛り上げる。瀬呂くんはストレッチしながら苦虫を噛み潰したような表情をしていたが、すぐさまセロテープで轟くんを拘束した。
【場外狙いの早技！！この選択はコレ最善じゃねぇか！？正直やっちまえ瀬呂ーーーー！！！！！】
プレゼントマイク先生の後押しで勢いづいた瀬呂くんが、そのまま場外へ轟くんを吹っ飛ばそうとしたその瞬間だった。
ﾀﾝ、
と、地面に轟くんの足が触れたその瞬間に、全てをも飲み込んでしまいそうな津波のような氷結が、瀬呂くんを包み、観客席を覆いそうになるまで及ぶ。
「っ、な、ないす〜守沢････」
咄嗟にドームのシールドを作った私に、表情を引き攣らせながら上鳴くんが親指を立てた。
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千歳(プロフ) - ナモミールさん» ひえー！ありがとうございます！うんうん考えながら書いているので嬉しいです！尾白くんはもう主ちゃんちょっと気になってる感じですね、たぶんUSJ辺りからです。どうなるかどうか一緒に見守ってください！ありがとうございました！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
ナモミール(プロフ) - 凄く面白いです!あまり尾白君の出番がある作品はほぼ無いので凄く好みです…!個人的には夢主ちゃんのお相手になったら…(←図々しくてすみません) (2020年3月24日 1時) (レス) id: fc525afbc4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - orangeさん» ありがとうございます！私得だけだと思って書いたんですが、楽しんで頂けてとても嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2019年8月22日 16時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 続編おめでとうございますー！一番最初の方にオマケ（？）みたいな感じで載っていたお話、とっても面白かったです！更新応援していますー！ (2019年8月22日 9時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千歳 | 作成日時：2019年8月4日 21時
