2 ページ39
「どーせトントンが勝手に緊張してるだけやろ〜気にすることあらへんて〜」
「その緊張を解したんねん！これからスムーズに俺らの補佐してもらうために必要やん！」
「うーん、まあ確かに教育係であるトントンがしっかりやらんと、後々俺らにも影響してくる可能性はあるな･････」
「せやせや！やから、俺らで上手いことやったろうぜ！」
「せやな。ま、ここは一肌脱いでやるところやな」
「･････」
なんだか可笑しな流れになってきたようなきがするのだけれど、テンポよく進められていく会話に入る隙間が全く見当たらなかった。
というか、にやにや笑うゾムさんは面白がっているようにしか見えない･････い、いや私の兄貴分だと言ってくれた優しいゾムさんが、そんな私で遊ぶだなんて酷いことをするはずがない。
部下として、ゾムさんを信頼出来ずしてどうしようというのだ。ゾムさんは私のために、こんなにも知恵を絞ってくださっているのだから、私ももっと期待に答えたい。
「わ、私に出来ることならなんでも頑張ります･････！」
「よう言うたA！いやー明日が楽しみやのぉ！」
ばんばんとコネシマさんに背中を叩かれて、シャンと背筋が伸びる。ゾムさんはにやにや笑いを収めないままに、グルッペンとトントンに話に行こうや！と私たちを城内へ促した。
★
「おはようございます！」
「･････おはようございます」
基本から！ということで、朝食を取り終えた私はもうすでに仕事を始めていたトントンさんに、深くお辞儀して元気よく挨拶する。
トントンさんは目をぱちくりと瞬かせ、一泊遅れて挨拶を返してくれた。
「本日もよろしくお願いします！なにからしましょう？」
「あ、え、じゃあ･････」
これとこれ、とトントンさんが厚手のファイルを何冊か渡してくれた。丁重に受け取って落とさないように抱える。
「大先生のとこ持って行って、目ぇ通させてくれる･････？」
「大先生･････というのは、鬱さんのことですよね？分かりました！」
「･････ありがとう」
「！」
トントンさんは少し迷ったように視線を彷徨わせてから、ぽつりとお礼を口にした。思わずぱっと気持ちが明るくなる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 796人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「wrwrd」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ - すみませんご送信です。 (2019年8月31日 22時) (
レス) id: 0db614de57 (このIDを非表示/違反報告)
あ - あ (2019年8月31日 22時) (レス) id: 0db614de57 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - ももさんさん» ありがとうございます！気が向いたらゾムさんがどんな報告書を上げたのか、おまけ的な要素で書いてみたいと思います(笑)需要なさそうですが(笑)これからもよろしくお願い致します！ (2019年2月22日 21時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
ももさん(プロフ) - トントンのツッコミ面白いです！特に普通に続きが気になったの所がwwこれからも更新頑張ってください！ (2019年2月19日 3時) (レス) id: b96ea83328 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - とうふさん» ひえーありがとうございます･･･！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年2月14日 22時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：千歳 | 作成日時：2019年1月25日 2時
