第56松 ページ6
A目線
「う…あ…」
目を覚ますと私は知らない場所にいた。
衛生面が行き届いた清潔感のある部屋だった。
いや、清潔感があるというか、貴族が暮らしていそうな部屋に私は眠っていた。
ベッドは普通のでなく、紫色のふわふわなクッションや布団、煌びやかな金色の飾り等でベッドはお嬢様化していた。
…そういえば私はなんで眠っていたんだっけ。
「あ、起きた?」
「だ、誰ですか?」
「まぁ無理も無いか、全部忘れたからね」
紫色のパーカーを着た人物はまるで私の事を知っているかのような口振りだった。
もしかして、ここはこの人の家なのかな。
「僕は一松、松野 一松。君は分かる?自分の名前」
「えっと…分からないです」
「君は松野 A。僕のお嫁さん」
「よ、よ、よ、嫁!?」
そうだったのか…!
私はこの人の奥さんだったのか…。
なるほど、同じ名字だから納得がいく。
「ご飯出来てるよ、食べようA」
「はい、じゃなくて…うん!」
差し出された彼の手を握り、ベッドから起きあがる。
こんな素敵な人が私の旦那さんなんだ…。
見た目はボサボサしているけど、面倒見がよさそうな人だなぁ。
「今日はステーキにフィッシュポテトサラダだよ」
「な、なんだか豪華だね…」
私はそんな夕食の話をしながら食堂を目指した。
なんだか楽しそうだなぁ…。
よし、色々と頑張ろう!
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ふじいろ - 良すぎて涙出てきた完結おめでとう (2021年4月2日 18時) (レス) id: b0ac4dc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - レミリアさん» ありがとうございます!! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 3f2839ebb0 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 殺松さん» 教えて下さりありがとうございます!今初めて気がつきました(苦笑)ありがとうございます! (2018年1月29日 18時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
殺松(プロフ) - あの、バットエンドの最後のセリフが「アイテル」になってますよ! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 79a3e216e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天城 美依 | 作成日時:2017年12月5日 23時